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シャイニーストッキング
第20章 もつれるストッキング4       律子とゆかり
 175 目でのコトバ

「あ、近いとはいえ、ハイヤーを使ってくださいね…
 そう山崎専務からは云われてますので…」
 わたしは彼、大原常務からこの入江人事部長との食事の予約を頼まれ、探し、予約をし、最後にそう伝える。

 どうも彼の中ではこの役員の特権であるハイヤー使用という権利には慣れていないのと、まだ少し抵抗がある様で、いちいちこう伝えないとハイヤーを使用しないのだ…
 そんな彼の気持ち、考えには否定はないのではあるのだが、少し前に山崎のおじさまから、あ、いや、山崎専務から…
『わざわざハイヤーの運転手を雇っているのだし、彼等には彼らの運転手という仕事があるのだから、必ず使わせるように…』
 と、キツく云われてもいた。

 そしてわたし自身も山崎専務の言葉の意味も、最もであると賛同の考えも持ったので、そう、わざわざ念を押したのである…
 だが、その代わりに食事の後にどうやら銀座のクラブの約束をしている様であるから、徒歩で行ける範囲のステーキハウスをわざとセレクトしたのである。

 すると彼は…
「あ、うん…わかった」…
 そう応え、その際にわたしの目を見て…
『一緒に行かないのか?』
 と、目で訊いてきたのだが…
「……わたしは、本日はこれで帰宅いたしますから…」
 と、その言葉と…
『ううん、大丈夫、わたしは行きません、お二人でどうぞ』
 という意味を目を向けて、そう反す。

 すると…
「あ、うむ、わかった、じゃ、お疲れ様、また明日よろしく頼むよ」
 もちろん彼には、そのわたしの想いの目での無言のコトバの意味がすんなりと伝わったようで、そう言葉で応え…
『今夜電話するよ…』
 という想いの視線を返してきたのである。

「はい、かしこまりました、お疲れ様でした、失礼します」
 この言葉と目、つまりは心のコトバでの想いの無言での会話を交わし、わたしは本日の業務終了を、一緒にいる入江人事部長にも伝える意味でそう言葉で答えたのだ。

 

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