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シャイニーストッキング
第1章  和哉
 3 目覚め
 和哉が初めてストッキングという存在に特別に意識をし始めたのは11歳、小学5年生の家族旅行の時だった。
 それは旅行帰りの電車で向かい合わせの4人掛けの席で隣に座った30歳代の女性のスカートから出た膝が、偶然和哉の手の甲に触れた時であった。
 この時初めて和哉はストッキングの、いやパンストのナイロン繊維の独特なザラザラの感触に衝撃を受けたのである。
 見ず知らずの他人の女性の隣に座りやや緊張していた為、座って自分の膝頭に両手を置いた時、女性のスカートから出ていた膝の右側に偶然に和哉の左手の甲が当たったのだ。
 その時感じたストッキングのザラザラとした感触が妙に小学5年生の幼い和哉の心を揺さぶり、またその感触に心地良さを感じ、手を動かさずに触れたままにしていた。
 隣の女性からしたら他人の手が膝に触れているとはいえ、幼い小学生の手であるからか気にもならなかったのだと思う。
 しかし和哉にとってはその手の甲に感じていた膝のストッキングの感触が、小学生5年生とはいえ幼いながらの当時の彼の中にまだ眠っている男という性の本能を刺激したのだった。
 やがてしばらく経つと触れている手の甲とストッキングを通して膝の側面の密着面が少しずつ汗で湿ってきたのを感じてきていた、そしてその微妙な湿り気がストッキングのザラザラとした感触を緩め密着感が増し、幼い和哉の男の性を更に刺激してきたのである。
 
 ドキドキしていた。
 
 そしてこの時に感じたストッキングの感触の心地よさが、幼い和哉の当時まだ未発達な男の性に刺激を与え、脳裏に焼き付けられたのだと思われたのだ。

 和哉はこの小学五年生のこの体験の時から女性の脚、ストッキング、パンティストッキングという存在に特別な想いを感じるようになったのだ。
 そしてその体験によって生まれた当時の感情が、和哉がこの後、男として成長を重ねていく上での重要な性癖の礎となっていくのである。



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