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シャイニーストッキング
第22章 ほつれるストッキング 1        佐々木ゆかり
 37 揺らぐ目…

 あなたと彼の関係なんて、分かっているのよ――

「さぁ、松下さんもどうぞ…」
 精一杯の虚勢の笑みを浮かべて、ビール瓶を傾ける…

「あ…い、いや…」

 松下秘書の目が、揺らいだ…

 いや、明らかに怯んだ。

「さぁ、せっかくなんでぇ…」

 逸れずに、見つめる――

「あ…い、いや……」
 
 逸れる、松下秘書の目――

「これからも、よろしくって…さぁ……」

 ここで、押すしかない…

 
「あ、は、はい…こちら…こそ…」

 微かに震える、声音…
 どうやら、松下秘書は、なぜか、わたしを怖がっているみたい――

「さぁ、どうぞぉ…彼、あ、大原常務を……」

 いや…
 彼のわたしを見る目…
 受け答えの声音の揺れ…
 きっとそれ等の反応を、敏感に察知をしての畏れなんだと思う――

「…これからよろしくお願いしますねぇ…」

 だから…
 ここで、押しておかねば――

「え…あ………」

 ビールを、注いでいく。


 そして…

「彼は、ホントにさぁ…
 意外と、グズだからねぇ……」

 どうだ――

「え………」
 
 わたしだって…

 いや、わたしの方が…

「あ……」

 息を飲み…
 ぐらぐらと、上下左右に目を揺らしてくる。

「………」

 わたしの方が、本当の、彼の姿を、知っているのよ――

「………」
 わたしは更に、逸れずに、ジッと見つめていく。

「松下さんの、思ってる通りよ…」

 そう、あなたの――

「…………」

 松下秘書の、息が、荒がり…

 グラスを持つ指が、震え…

 目が、揺れ、下を向いた――

「……そういうことよ……」

 わたしは、冷たく、言い放つ――

「………」

「わたしも……ね…………」

 松下秘書は、ゆっくりと、顔を上げてきた。

 そして、揺らぐ目で、見てくる――

 そう…
 あなたとゆかりさんだけじゃないのよ――

「…わたし…もね……」

「…………」

 コト……

 グラスが、静かにテーブルに置かれた。

 そして、微かに漂うシャネルの香り――

「…………」

 あ、昨日の香りとは、違う――

「え……」

 そういうことなの……

 わたしは、ゆっくりと、後ろのゆかりさんへ、顔を向けていく――


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