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シャイニーストッキング
第7章 絡まるストッキング 1
4 変身
「あっ…」
「あら…」
偶然に待ち合わせのカフェ『波道』の前で彼女とばったりと会ったのだ。
そして彼女の姿を見て驚いたのである。
えっ、まさか…
そこに立って微笑む美冴は、全くの別人であったのだ。
そう、私の目の前に立っている女性は全くの別人といえる程の明るさと、華やかさなのである。
私の知っている『黒い女』の蒼井美冴ではなく、全くの別人の蒼井美冴が立っていた。
「えっ、あ、蒼井くん…なのか…」
そう狼狽え気味に言うと、彼女は微笑みながら返事をしてきたのだ。
「はい…」
仮に二人の彼女を並べることが出来るのならば、誰が見ても別人と言う位に違うのである。
明るいカラーとスッキリとした軽く流れるヘアスタイル、そして一見お嬢様風に見える爽やかな花柄と涼しげな色合いの服装であった。
あれ、確か彼女は37歳だよな、いや、20歳台後半にしか見えない…
私は驚きと共に感動すら覚えていたのである。
そうか化粧のせいなのか…
だがよく見ると違うのである、彼女の化粧はナチュラルといえる程に薄化粧なのだ。
人は、いや女は、こうまで変わるのか、雰囲気どころか何か顔まで違って見える、まるで魔法みたいだ…
ゆかりや律子達もかなりの美人であるが、この目の前にいる変わった美冴は更に美しいのである。
正に変身だ…
私は心からそう思ったのだ。
「部長さん、イヤですよ、そんなにジロジロと見ないで下さいよ…」
「あっ、ああ、すまない、あまりにも見違えちゃったもんだから」
「あら嬉しいです、褒められたのかしら…」
私は黙って頷いた。
あまりの変身振りで言葉が無かったのだ。
「これが本当のわたしです、黒い女を卒業したわたしです…」
そう呟く様に言う彼女の目が妖しく光って見えてしまった。
「うん……」
言葉が出ない。
「いらっしゃいま……あっ…」
私達は店のドアを開けて中に入ったのだが、マスターも美冴の姿を見て言葉を無くした様であったのだ。
「あ、み、美冴さんスか…」
「そうよ、やだわぁ、ノリくんまでぇ…」
「いやぁ、な、なんか、すげぇ、若く見えるっス…」
本当に驚いている様であった。
「ええー、もおぉ、失礼ねぇ、歳の話しは辞めてよぉ」
「あ、いや、すいませんス、でも初めて出会った頃より若く見えるんで…」
「あっ…」
「あら…」
偶然に待ち合わせのカフェ『波道』の前で彼女とばったりと会ったのだ。
そして彼女の姿を見て驚いたのである。
えっ、まさか…
そこに立って微笑む美冴は、全くの別人であったのだ。
そう、私の目の前に立っている女性は全くの別人といえる程の明るさと、華やかさなのである。
私の知っている『黒い女』の蒼井美冴ではなく、全くの別人の蒼井美冴が立っていた。
「えっ、あ、蒼井くん…なのか…」
そう狼狽え気味に言うと、彼女は微笑みながら返事をしてきたのだ。
「はい…」
仮に二人の彼女を並べることが出来るのならば、誰が見ても別人と言う位に違うのである。
明るいカラーとスッキリとした軽く流れるヘアスタイル、そして一見お嬢様風に見える爽やかな花柄と涼しげな色合いの服装であった。
あれ、確か彼女は37歳だよな、いや、20歳台後半にしか見えない…
私は驚きと共に感動すら覚えていたのである。
そうか化粧のせいなのか…
だがよく見ると違うのである、彼女の化粧はナチュラルといえる程に薄化粧なのだ。
人は、いや女は、こうまで変わるのか、雰囲気どころか何か顔まで違って見える、まるで魔法みたいだ…
ゆかりや律子達もかなりの美人であるが、この目の前にいる変わった美冴は更に美しいのである。
正に変身だ…
私は心からそう思ったのだ。
「部長さん、イヤですよ、そんなにジロジロと見ないで下さいよ…」
「あっ、ああ、すまない、あまりにも見違えちゃったもんだから」
「あら嬉しいです、褒められたのかしら…」
私は黙って頷いた。
あまりの変身振りで言葉が無かったのだ。
「これが本当のわたしです、黒い女を卒業したわたしです…」
そう呟く様に言う彼女の目が妖しく光って見えてしまった。
「うん……」
言葉が出ない。
「いらっしゃいま……あっ…」
私達は店のドアを開けて中に入ったのだが、マスターも美冴の姿を見て言葉を無くした様であったのだ。
「あ、み、美冴さんスか…」
「そうよ、やだわぁ、ノリくんまでぇ…」
「いやぁ、な、なんか、すげぇ、若く見えるっス…」
本当に驚いている様であった。
「ええー、もおぉ、失礼ねぇ、歳の話しは辞めてよぉ」
「あ、いや、すいませんス、でも初めて出会った頃より若く見えるんで…」