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シャイニーストッキング
第7章 絡まるストッキング 1
31 甘い香り
「あ…ん…」
そのキスにわたしの心は震え、蕩けてしまうのである。
そしてカラダの力が抜けてしまい浩一さんにしがみ付いたのだ。
ああ感じちゃう…
しかし残念な事にエレベーターはあっという間に1階ロビーに到着してしまうのである。
「あ……」
仕方なくキスを止めたのだが、唇が離れた瞬間に後ろ髪が引かれる思いがしたのだ。
「たまにはいいだろう、その代わり…」
次に逢った時は燃えちゃうからな…
そう浩一さんは笑いながら耳元で囁いてきたのである。
「もお…」
そう呟きながら離れた時であった。
あっ
初めての匂い
なんだろう…
そう…
浩一さんから微かにムスク系の甘い香りが漂ってきたのだ。
初めての匂いだ…
銀座の女はシャネルだったし…
ただ、それは、ほんの僅かに一瞬だけ感じたのである。
そしてまた確認しようとするともう匂わなかったのだ。
気のせいなのかな…
「ゆかりどうした…」
すると浩一さんはタクシーを止めて声を掛けてきた。
「えっ、いや、ごめんなさい…」
その声に我に還ったのだ。
わたしはまだまだ別れたくはないのだが明日もある…
仕方なく後ろ髪を引かれる思いでタクシーに乗った。
「じゃあな、おやすみ…」
「…はい……」
「あっ、そうだ、明後日の火曜日には一度コールセンター部に戻るから」
「えっ、そうなんですか」
「うん、とりあえず明日の月曜日で一度落ち着くからさ」
わたしは素直に嬉しかった…
そしてその言葉で、あの一瞬感じた微かなムスク系の甘い匂いの事など忘れてしまったのであった。
「じゃ、おやすみ」
そう言いながら軽く指先を絡めてくる。
「はい、おやすみなさい…浩一さん」
そしてその絡んだ指先を惜しい想いでほどきながら、そう、わたしは無意識に彼の名前を呼んだのである…
部長ではなく、浩一さんと…
なぜか胸がキュンとした…
そしてこの胸の昂ぶりはわたしにとって初めての感覚であったのだ。
わたしはやはり普通になったのだ…
普通の女になったのだ…
そう想いながら後ろを振り向く。
あっ…
すると、まだ浩一さんが、わたしの乗っていタクシーを見送ってくれていたのだ。
再び、胸がキュンと昂ぶる…
「あ…ん…」
そのキスにわたしの心は震え、蕩けてしまうのである。
そしてカラダの力が抜けてしまい浩一さんにしがみ付いたのだ。
ああ感じちゃう…
しかし残念な事にエレベーターはあっという間に1階ロビーに到着してしまうのである。
「あ……」
仕方なくキスを止めたのだが、唇が離れた瞬間に後ろ髪が引かれる思いがしたのだ。
「たまにはいいだろう、その代わり…」
次に逢った時は燃えちゃうからな…
そう浩一さんは笑いながら耳元で囁いてきたのである。
「もお…」
そう呟きながら離れた時であった。
あっ
初めての匂い
なんだろう…
そう…
浩一さんから微かにムスク系の甘い香りが漂ってきたのだ。
初めての匂いだ…
銀座の女はシャネルだったし…
ただ、それは、ほんの僅かに一瞬だけ感じたのである。
そしてまた確認しようとするともう匂わなかったのだ。
気のせいなのかな…
「ゆかりどうした…」
すると浩一さんはタクシーを止めて声を掛けてきた。
「えっ、いや、ごめんなさい…」
その声に我に還ったのだ。
わたしはまだまだ別れたくはないのだが明日もある…
仕方なく後ろ髪を引かれる思いでタクシーに乗った。
「じゃあな、おやすみ…」
「…はい……」
「あっ、そうだ、明後日の火曜日には一度コールセンター部に戻るから」
「えっ、そうなんですか」
「うん、とりあえず明日の月曜日で一度落ち着くからさ」
わたしは素直に嬉しかった…
そしてその言葉で、あの一瞬感じた微かなムスク系の甘い匂いの事など忘れてしまったのであった。
「じゃ、おやすみ」
そう言いながら軽く指先を絡めてくる。
「はい、おやすみなさい…浩一さん」
そしてその絡んだ指先を惜しい想いでほどきながら、そう、わたしは無意識に彼の名前を呼んだのである…
部長ではなく、浩一さんと…
なぜか胸がキュンとした…
そしてこの胸の昂ぶりはわたしにとって初めての感覚であったのだ。
わたしはやはり普通になったのだ…
普通の女になったのだ…
そう想いながら後ろを振り向く。
あっ…
すると、まだ浩一さんが、わたしの乗っていタクシーを見送ってくれていたのだ。
再び、胸がキュンと昂ぶる…