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シャイニーストッキング
第7章 絡まるストッキング 1
 55 セレクト

「じゃあ、夕方4時位で…」
「はい、よろしくお願いします」
 そしてわたしと笠原主任は会社に戻る。
 
 本当はこのまますぐに大原部長に電話を掛けて話したい、という衝動に駆られたのであるが、ハッと思い出したのであった。

 今日の資産運用管理部との会議が本番の様なモンなんだ…
 と、昨夜部長がそう言っていたのである。

 そんな日に、こんなことで電話をして面倒に思われたくない、邪魔になりたくない…
 そう思い、必死に衝動を抑えたのだ。

 仕事に集中しよう、やる事は山積みなのだ…
 そう思い直し、わたしは本社からの人事異動のリストを読んでいく。
 このリストには約20名アップされているのだが、わたしの一存で10名前後にセレクトして良いと部長には言われていた。
 
 どうしよう…
 いわゆるうちの会社は日本有数の一流企業なのである、だがら在籍している社員等ほぼ全員が一流大学を卒業しているのである。
 そしてほぼ全員が何らかのビジネス資格等を持っているのだ。
 だから、出身大学、資格等ではなかなか判断をし兼ねてしまう。

 でもこのプロジェクトは、今までとは違った、斬新で、新しいカタチの生命保険を扱う事を目指しているのだ。
 そして契約方式も新しいカタチを考えており、それの意見等をわたしがプレゼンし、採用されてのコールセンター中心なのである。
 だから出来るだけその意向に添った人選をしようとは思うのだが、いかんせんわたしは商業取引、それも外資系中心の商業取引の営業畑出身なので保険制度等はまだにわか仕込みの勉強中なのであった。

 うーん、どうしたモノか…
 リストを眺めていく。

 あっ、オリオンがいた…
 そう、わたしの過去の負の遺産の生き証人オリオンこと、武石健太、の名前が目に留まる。

 いや、ストーカーか…
 思わず心でそう呟いた。
 でも健太の心はこの前の夜で完全に掴んだのだ、ぜひ片腕となってもらいたい。
 明日、大原部長が保険会社からのピックアップリストを持ってくる予定になっていた。
 どのみちそちらも精査しなくてはならない、だからこの際そちらと一緒にリストアップする事にする。
 
 そうだ、明日から例の東大卒の上級国家試験を蹴った変わり種の、越前屋朋美、を連れてくると言っていた。

 同じ総合職の武石健太も呼んでおこう…





 
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