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シャイニーストッキング
第7章 絡まるストッキング 1
 59  貴重な戦力

「じゃあ、早速、明日から準備室採用となるので、あとの手続きは笠原主任と進めて下さい」
 と、いう事になり面談は終了した。
 この面談は、予想を遙かに上回る内容となった。
 そして貴重な戦力を入手した感じであった。
 だが、わたしは少し、動揺と、驚きと、昂ぶり、に少し疲れを感じ、笠原主任と蒼井美冴の二人が退出した後もまだ会議室に残って座っていたのだ。

 驚いた、あんな隠しダマを持っていたなんて…
 確か保険会社側の採用したシステムエンジニアも似た様なプログラムを持っていると部長が言っていたはずだ。
 その二つをうまくすれば懸念していたシステムプログラムの問題はあっという間に解決するかもしれない…
 わたしはそっちの興奮も収まらなでいたのである。

 やはり元『黒い女』蒼井美冴はタダ者ではなかった…

 そして
「ふうぅ…」
 と、思わずため息をつき、昂ぶりを抑えようと大きめに息を吸った。

 うん…
 その時である。

 おや、この香り、匂いは…
 今度は鼻を利かす。

 これは、ムスク系の…
 朝から蒼井美冴の変貌の姿に、そしてこの面談の内容で驚いていたので気付かなかったが、これは
 甘いムスクの香りだ…
 そう彼女、蒼井美冴のフレグランスの香りの残り香なのである。

 あ、そういうば、昨夜の別れ際の部長からも一瞬このムスク系の香りがした様な…
 ふと思い出し、更にザワザワが増していく。

 だが、バカな、考え過ぎだ…
 彼女と部長に接点など何一つないのである、どうしてもわたしは彼女、蒼井美冴に対して未だにこんな過剰反応をし過ぎてしまう。

 それにムスク系の香りなんてそこいら中にあるではないか…
 本当にどうかしている。

 そう必死に自分に言い聞かせて

 明日からの仕事の事
 
 新規事業計画準備室の事

 新規業務案件の事

 人選の事

 そしてこの蒼井美冴の変貌の事…
 等を、この自分の中のザワザワ感を誤魔化すように必死に考えていったのだ。

 よし、今夜、部長に電話してこの事を報告しなければ、これは仕事なのだ
 夜ならば電話も大丈夫であろう
 そして蒼井美冴の変貌の話しもして驚かしてやるのだ…

 きっと凄く驚く筈に決まっているのだ。





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