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シャイニーストッキング
第7章 絡まるストッキング 1
69 トップシークレット
それに、今さら、美冴と面談だなんて…
面談どころか、既に、まるで恋人の様にお互いの全てを知っているのだ。
それが今更面談だなんて、逆に、照れくさくなってしまい、そしてその不自然さが、勘の鋭いゆかりに感ずかれる恐れの方が大きいのである。
それは今後の為にも、私とゆかりのこの先の為にも、絶対に避けなければならない事なのだ。
そうだ、よし、仕方ないか…
私はそんなゆかりの心境を察し、そしてとりあえず自分の為にも、そんな最悪な流れから避けて逃げるということで、助け舟を出してあげる事にしたのだ。
その為に私の隠し玉を二日程早いのだが、出す事にしたのである。
これは私とゆかりの二人の為なのだ…
本当はギリギリまで隠しておいてサプライズにしたかったのだが、仕方がない。
「いいんじゃないのか、その私との面談はしなくても…」
「えっ、で、でも、規則でも最終判断は部長面談の後に決定する…とありますから…」
「うん…まあ、それはそうなんだが…」
「…………」
「もう既に部長面談を済ましてあるじゃないか…いや、済ましたんだよ」
「えっ…言ってる意味が…」
それはわからないであろう。
トップシークレットなのだから…
「ま、そうだな…」
「……………はぁ」
「実は………」
そして私は改まって話す。
「佐々木ゆかり課長は、8月1日付けて、コールセンター部部長、並びに新規事業計画準備室室長を兼務する…、と、いう決定辞令が内密に出ているんだよ…」
「えっ………」
ゆかりは驚きのあまり絶句した。
「そうなんだ、8月1日付なんだよ、ただ、これは本当ならば明後日の諸処の人事異動辞令と共に発表する筈だったんだが…」
「………え、わたしが、部長に…」
「そう、部長に昇進だよ、多分、同期50人抜き位なんじゃないのかなぁ」
「え……」
ゆかりはあまりの驚きで声が出ない様である。
「そうなんだ、私はコールセンター部ではカタチだけ本部長になって、今度の吸収合併する保険会社の執行役員になる…」
そして続ける。
「そして内部監査等を終了したら、完全子会社にして、粛清人事をして整理した後に、その新たな子会社化した保険会社の粛清された常務に代わって…」
「えっ、そ、そうなんですか…」
「うん、私が…常務になる予定なんだ…」
それに、今さら、美冴と面談だなんて…
面談どころか、既に、まるで恋人の様にお互いの全てを知っているのだ。
それが今更面談だなんて、逆に、照れくさくなってしまい、そしてその不自然さが、勘の鋭いゆかりに感ずかれる恐れの方が大きいのである。
それは今後の為にも、私とゆかりのこの先の為にも、絶対に避けなければならない事なのだ。
そうだ、よし、仕方ないか…
私はそんなゆかりの心境を察し、そしてとりあえず自分の為にも、そんな最悪な流れから避けて逃げるということで、助け舟を出してあげる事にしたのだ。
その為に私の隠し玉を二日程早いのだが、出す事にしたのである。
これは私とゆかりの二人の為なのだ…
本当はギリギリまで隠しておいてサプライズにしたかったのだが、仕方がない。
「いいんじゃないのか、その私との面談はしなくても…」
「えっ、で、でも、規則でも最終判断は部長面談の後に決定する…とありますから…」
「うん…まあ、それはそうなんだが…」
「…………」
「もう既に部長面談を済ましてあるじゃないか…いや、済ましたんだよ」
「えっ…言ってる意味が…」
それはわからないであろう。
トップシークレットなのだから…
「ま、そうだな…」
「……………はぁ」
「実は………」
そして私は改まって話す。
「佐々木ゆかり課長は、8月1日付けて、コールセンター部部長、並びに新規事業計画準備室室長を兼務する…、と、いう決定辞令が内密に出ているんだよ…」
「えっ………」
ゆかりは驚きのあまり絶句した。
「そうなんだ、8月1日付なんだよ、ただ、これは本当ならば明後日の諸処の人事異動辞令と共に発表する筈だったんだが…」
「………え、わたしが、部長に…」
「そう、部長に昇進だよ、多分、同期50人抜き位なんじゃないのかなぁ」
「え……」
ゆかりはあまりの驚きで声が出ない様である。
「そうなんだ、私はコールセンター部ではカタチだけ本部長になって、今度の吸収合併する保険会社の執行役員になる…」
そして続ける。
「そして内部監査等を終了したら、完全子会社にして、粛清人事をして整理した後に、その新たな子会社化した保険会社の粛清された常務に代わって…」
「えっ、そ、そうなんですか…」
「うん、私が…常務になる予定なんだ…」