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シャイニーストッキング
第7章 絡まるストッキング 1
70 囁き
「うん、私が…常務になる予定なんだ…」
「ええっ…」
ゆかりは再び絶句した。
「ただし、ただしだぞ…」
それはこれからのゆかり達の新規事業計画の内容次第だけどな…
そう付け足したのだ。
「す、凄い…」
「うん、ま、まあ凄いかもな…」
ただ、まだ、この先どう転ぶか分からないし…
そうなのである、この先堅城を築き上げていくのか、砂上の楼閣を作ってしまうのかは、これからの私とゆかり達のこの準備室次第なのである。
「だったら部長は何人抜きなんですか…」
ゆかりは少し落ち着いた様になり、そう訊いてきた。
「ええっ、どうかなぁ、わからんよ、数えようがないよ…」
「それはそうかもしれませんね…」
落ち着いたようである。
「だから、既に、部長面談は済んでいるカタチになるから、その蒼井さんの件はどんどん進めていきなさい…」
「はい、わかりました」
「それに明日、そっちに行くから、彼女の変身振りを楽しみにしているよ」
「そうですね…でもっ」
ダメですからねっ、変な目で見ちゃっ…
グサッと釘を刺されてしまった。
つい、緊張がほぐれ、油断してしまったのだ。
やはり尖れてはいない。
「じゃあ、佐々木ゆかり部長、また明日な…」
私がそう言うと
「なんか、夢のようです…」
そして…
「よかったです…
あなた、浩一さんに付いていって…」
そう囁いてきたのである。
「うっ、うん…そ、そうか…」
あまりの突然のゆかりの囁きに動揺してしまい、締まらない返事をしてしまったのだ。
「これから銀座ですか…」
「うん、山崎専務に呼ばれて…」
動揺は隠せない。
「ほどほどに…あ…」
シャネルのお姉さんにもほどほどに…
ドキッ…
ダメ押しに、更に、太い釘を刺されてしまった。
「じや、明日、おやすみなさい、大原本部長さん」
そう、ゆかりはまるで、ベッドの上にいる様な甘い声で囁き、電話を切ったのだ。
「ふうぅぅ…」
ドキドキ…
少しドキドキしていた。
でも思わず昇進の話しをしてしまったが、全て上手くいったのだ、勘の鋭いゆかりには悟られなかったようであった。
そしてあの最後のゆかりの言葉…
『よかったです…
あなた、浩一さんに付いていって…』
その囁きの言葉が暫く脳裏から消えなかったのである。
「うん、私が…常務になる予定なんだ…」
「ええっ…」
ゆかりは再び絶句した。
「ただし、ただしだぞ…」
それはこれからのゆかり達の新規事業計画の内容次第だけどな…
そう付け足したのだ。
「す、凄い…」
「うん、ま、まあ凄いかもな…」
ただ、まだ、この先どう転ぶか分からないし…
そうなのである、この先堅城を築き上げていくのか、砂上の楼閣を作ってしまうのかは、これからの私とゆかり達のこの準備室次第なのである。
「だったら部長は何人抜きなんですか…」
ゆかりは少し落ち着いた様になり、そう訊いてきた。
「ええっ、どうかなぁ、わからんよ、数えようがないよ…」
「それはそうかもしれませんね…」
落ち着いたようである。
「だから、既に、部長面談は済んでいるカタチになるから、その蒼井さんの件はどんどん進めていきなさい…」
「はい、わかりました」
「それに明日、そっちに行くから、彼女の変身振りを楽しみにしているよ」
「そうですね…でもっ」
ダメですからねっ、変な目で見ちゃっ…
グサッと釘を刺されてしまった。
つい、緊張がほぐれ、油断してしまったのだ。
やはり尖れてはいない。
「じゃあ、佐々木ゆかり部長、また明日な…」
私がそう言うと
「なんか、夢のようです…」
そして…
「よかったです…
あなた、浩一さんに付いていって…」
そう囁いてきたのである。
「うっ、うん…そ、そうか…」
あまりの突然のゆかりの囁きに動揺してしまい、締まらない返事をしてしまったのだ。
「これから銀座ですか…」
「うん、山崎専務に呼ばれて…」
動揺は隠せない。
「ほどほどに…あ…」
シャネルのお姉さんにもほどほどに…
ドキッ…
ダメ押しに、更に、太い釘を刺されてしまった。
「じや、明日、おやすみなさい、大原本部長さん」
そう、ゆかりはまるで、ベッドの上にいる様な甘い声で囁き、電話を切ったのだ。
「ふうぅぅ…」
ドキドキ…
少しドキドキしていた。
でも思わず昇進の話しをしてしまったが、全て上手くいったのだ、勘の鋭いゆかりには悟られなかったようであった。
そしてあの最後のゆかりの言葉…
『よかったです…
あなた、浩一さんに付いていって…』
その囁きの言葉が暫く脳裏から消えなかったのである。