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シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング3      大原本部長と佐々木ゆかり部長
 19 銀座のルール

「わたしをアフターに誘って…」
 律子はそう言ってきたのだ。

「おお、そうしようか…」
「それがいいわね、後はわたしがうまくフォローしときますから…」
 山崎専務とママがそう賛同した。

 閉店まであと30分。
 この店のシステムにはこのままホステスを連れて二軒目に行くという名目で、閉店30分前には連れて帰れるというルールが存在する。
 だがそれにはお金を店に払い、何よりもママの厳正な許可が必要なのだ。
 しかし決してお金の問題ではないのである。
 どんなにお金を積んだとしても、ママがダメだと言ったらアフターには連れ出す事はできない。
 そして仮に許可を得ずに閉店後に内緒で会ったとして、万が一、ママにバレてしまったならば、その店は出禁になってしまう…
 という暗黙のルールが存在するのである。
 例え閉店後でも、店のホステスはあくまでもホステスなのである、プロという事なのだ。
 一流の店程、ホステスにも厳しいルールが存在するのであり、それが逆に一流の証であり、一流のお客を呼ぶのである。
 それが銀座で遊ぶ、という事なのだ。
 だから昔から、政財界のトップの大物や、各界の名士達がこぞって銀座に集まってくるのだ、そしてまた、お客同士、横の繋がりを強めていき、日本の政財界を発展させていく一つの礎的な存在にもなっているのである。
 だが、最近の銀座は、銀座のクラブは、バブル崩壊と共に生き抜く事も難しくはなってきており、そんなルールも無視、いや、存在すらしないクラブが数多増えてきてるのも事実ではあった。
 しかしそんな中で、このクラブ『へーラー』は、ママ自体が一流クラブの出身であり、まだ頑なにこのルールを守っている数少ないクラブの一つでもあるのだ。
 そしてそれがママのプライドでもあったのである。

 そして当然、私と山崎専務の味方であるそんなママは、もちろん心よく律子のアフターの許可をしてくれ、そして山崎専務と私と律子の三人は、ひとまず先に店を出れる事となったのだ。

「あの、でも、あっちのお客はいいんですか…」
 思わずそう訊いてしまう。

「大丈夫よ、まだまだ遊び方がヘタなんだって諭しておくから…」

「はあ、わかりました…」

 だが、まだ、私にはよくわからなかった、ただ、ママは律子と私の味方であるという事だけが良くわかったのである…




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