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シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング3 大原本部長と佐々木ゆかり部長
129 美冴の告白
わたしはタクシーに乗り、走り過ぎていく、首都高速のクルマの流れを眺めながら、改めて、別れ際前の、その美冴さんの告白を思い出していた。
「実は、わたしは……」
…急激に、『黒い女』から覚醒してしまったせいなのか、突然に、さっきみたく、自律神経が暴走してしまうみたいで…
急にハイテンションになって、色々な想いや、衝動や、疼きが昂ぶってしまい、自分自身の力で抑制できなくなってしまうみたいなの…
と、驚きの告白をしてくれたのである。
だから、だからなのか…
さっきのあの、突然の迷走状態は、そんな理由があったのか…
「だから、だから、さっきはごめんなさい…」
美冴さんは、そう何度も謝ってきたのだ。
「そうなんですか…」
「うん、まだもう少し、心のリハビリが必要みたくて…」
そうだろう、『黒い女』からの覚醒から、まだ1週間しか経っていないのだから…
きっと、まだ心が追いつかないのだろう…
「でも、そんな話しをしてくれて…
嬉しいです…」
わたしは本当に嬉しかったのだ。
「何か、何か力になれるなら…」
何でも云ってきて欲しい、頼って欲しい…
と、そう伝えた。
「うん、ありがとう…
友達だもんね、これからは頼ります…」
「は、はい…」
わたしは美冴さんのその言葉が素直に嬉しかった、そして、感動もしていたのだ。
友達だもんね…
その言葉が心を震わせてくれるのである。
友達…
心に響いていた。
あ、そうだ…
大原本部長に電話しよう…
さっきは場面が場面であったし、出る気分ではなかったのだ。
だが、今なら彼と話したい。
美冴さんが友達になってくれた話しをしたい…
時間はちょうど午前零時過ぎだ、まだ起きているか、それともまだ銀座かな…
わたしは大原本部長に電話を掛ける。
プルル、プルル、プルル、プルル…
プルル、プルル、プルル、プルル…
「………」
気づかないのか出ない…
ま、いいか、明日話そう…
明日話せばいいか…
今夜は、すぐに眠れる筈だから…
わたしはタクシーに乗り、走り過ぎていく、首都高速のクルマの流れを眺めながら、改めて、別れ際前の、その美冴さんの告白を思い出していた。
「実は、わたしは……」
…急激に、『黒い女』から覚醒してしまったせいなのか、突然に、さっきみたく、自律神経が暴走してしまうみたいで…
急にハイテンションになって、色々な想いや、衝動や、疼きが昂ぶってしまい、自分自身の力で抑制できなくなってしまうみたいなの…
と、驚きの告白をしてくれたのである。
だから、だからなのか…
さっきのあの、突然の迷走状態は、そんな理由があったのか…
「だから、だから、さっきはごめんなさい…」
美冴さんは、そう何度も謝ってきたのだ。
「そうなんですか…」
「うん、まだもう少し、心のリハビリが必要みたくて…」
そうだろう、『黒い女』からの覚醒から、まだ1週間しか経っていないのだから…
きっと、まだ心が追いつかないのだろう…
「でも、そんな話しをしてくれて…
嬉しいです…」
わたしは本当に嬉しかったのだ。
「何か、何か力になれるなら…」
何でも云ってきて欲しい、頼って欲しい…
と、そう伝えた。
「うん、ありがとう…
友達だもんね、これからは頼ります…」
「は、はい…」
わたしは美冴さんのその言葉が素直に嬉しかった、そして、感動もしていたのだ。
友達だもんね…
その言葉が心を震わせてくれるのである。
友達…
心に響いていた。
あ、そうだ…
大原本部長に電話しよう…
さっきは場面が場面であったし、出る気分ではなかったのだ。
だが、今なら彼と話したい。
美冴さんが友達になってくれた話しをしたい…
時間はちょうど午前零時過ぎだ、まだ起きているか、それともまだ銀座かな…
わたしは大原本部長に電話を掛ける。
プルル、プルル、プルル、プルル…
プルル、プルル、プルル、プルル…
「………」
気づかないのか出ない…
ま、いいか、明日話そう…
明日話せばいいか…
今夜は、すぐに眠れる筈だから…