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シャイニーストッキング
第10章 絡まるストッキング4      和哉と美冴1
 20 5年前、あれから…(6)

 お互いに激しく唇を吸い、舌を絡め、唾を貪り合っていく、そんなキスをしていた。

 ああ、す、すごい…

 わたしはこの和哉の激しいキスに心が痺れ、蕩けてしまうようなくらいに感じてしまっていたのだ。
 そして、本当に僅かに3日目にしてのこの和哉のキスに感動、いや、驚いていたのである。

 な、なんで…

 3日前、初めてキスをした時に、わたしが舌先を差し入れ、絡める舌に驚いていたのに、今夜はもう、このわたしを痺れさせてくるようなキスをしてくる。

 なんで、いつの間に…

 どこかにキスの教習所でもあるのかしら…
 と、そこまで考えてしまう位なのだ。
 
 わたしはこの激しい、心が痺れ、蕩けてしまうようなキスで十分に昂まってしまっていたのである。
 既に、愛の蜜が溢れ過ぎてしまい、下着がびしょ濡れになってしまっていたのだ。
 そしてその激しい心の昂ぶりにも胸が一杯になり、苦しい位になってしまっていた。

 ああ、ヤバい、ダメだ…

「ね、ねぇ和哉くん、シャワー、シャワーを浴びましょうよ…」
 わたしは咄嗟にそう云った。
 この激しいキスに、とりあえず一息したかったのだ。

「え、あ、はい…」
 和哉は少し戸惑いの顔をする。

「ねぇ和哉くん、ファミレスの匂いがする」 
「えっ、そうですか」
「うん、そのファミレスの匂いを消そうよ」
 わたしはそう云って和哉をシャワーへと導いた。

「先に入って…」
 そんなわたしの言葉に和哉は頷き、シャワールームに向かう。

「はぁ、ふうぅ…」
 わたしはひとまず、安堵のため息を漏らす。

 ああ、びっくりだわ…

 わたしはこの3日間の、和哉の男としての著しい成長に驚いていたのだ。

 男の子って、男って、ああなのかな…
 あまりにも急な変貌ぶりに心が戸惑っていたのである。

 3日前の和哉とは、完全に別人なのだ…

 わたしなど、初体験を経てもしばらく何も変わらなかったのに…

 そして自分の初体験の時を思い出してみた。

 そう、あの時は戸惑いと、困惑の想いしかなかったような…





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