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シャイニーストッキング
第10章 絡まるストッキング4      和哉と美冴1
 19 5年前、あれから…(5)

 わたしと和哉はラブホテルにいた。


「ああ、和哉ぁ、ダメよ…」
 さっきの花火を見ながらの展望駐車場での車内で、和哉の手の動きからわたし達は昂ぶり、キスをし、唇を激しく貪り合っていた。

 すっかりと夜の帳が下りて暗くなり、夜景の中空に花火が舞い、煌めき、周りがカップルのクルマだらけという安心感から、わたしと和哉は大胆にキスをし、そして徐々に、そして段々と大胆に、わたしのカラダをまさぐり始め、わたしは喘いでしまっていたのだ。

 たが、和哉はまだ若い、そしてまだまだ加減が効かないのである。
 それは仕方がない事なのであった、なぜならこんな性の、セックスの、そしてペッティングという愛撫でさえ、僅かに3日目、3回目の体験なのだ。
 だからそんな和哉にとって何から何まで、全てが初めての出来事なのであり、体験なのである。
 そして既に和哉の収まりが効かなくなっている事も、彼の欲情に昂ぶった目を見れば一目瞭然であった。
 それにこの展開にはわたしの責任もある、いや、わたし自身がこの和哉の昂ぶりを予測して、そして導いたのである。
 それはわたしは今夜は激しく、淫らに、淫れたかったからなのだ。
 旦那に対するストレスの想いを、この和哉に抱かれ、なにもかも解消したかったのである。

 だが、このクルマの中での和哉の愛撫がわたしにとってはあまりにも大胆過ぎたのだ。
 周りのカップルのクルマを覗けばもっと大胆なカップルは沢山いるのではあろうが、わたしにとっては最高に大胆な展開なのであった。
 そんな和哉の夢中な愛撫に、わたしは慌ててしまっていたのだ。

「ね、ねぇ、和哉くん、ホテルに、ホテルに行きましょうよ…」

 だからわたしは和哉をラブホテルに誘ったのである。

 そしてわたし達はラブホテルの部屋に入るなり、その流れの勢いのままに抱き合い、互いの唇を、舌を、激しく貪り合い、さっきまでの車内での愛撫の続きをしていく…

「ああ、か、和哉くん…」
「はぁぁ、み、美冴さん…」 
 そして二人でキスしながら、ベッドにもつれるように倒れ込む。

 お互いに激しく唇を吸い、舌を絡め、唾を貪り合う、そして部屋の中になまめかしくて、妖しい、淫靡な湿った音が鳴っていた…








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