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秘匿の闇市〜Midnight〜
第5章 禁じられた二人
ぐちゅ……くちゅ…………
「ァッ……!」
「痛い?」
「っ、んんっ……」
あさひは首を横に振る。
学校でも、早熟な少女達が話していた。初めは痛くて泣いたのだとか、相手が男の場合、凹凸が噛み合わなくて断念したのだとか、彼女達の初体験は、甘い思い出に限らなかった。
あさひは、未知の思いに今また頬を濡らしかけている。嘘のように、快楽ばかりが襲ってくる。
「ハァッ……ぁ……う、そ、はぁっ、入っ、てるんですかぁ……?」
「動かすよ」
「んっ、……ァッ!っ、ぁん……」
顫える肌にキスや愛撫を這わせながら、彩月があさひの中をまさぐる。肉壁をこすったり最奥と浅瀬にかけてを上下させたり、その攪拌は強引なのに、開かれたばかりの蕾を労っているのが分かる。
彩月が陰核を刺戟しながら、指を増やした。蹂躙も烈しさを増す。
「あっぁ……!ァ"ァァッ、あん!あああっ……」
「あさひの中、じゅくじゅくだよ。可愛い声。こんなに乱れたら、溺れちゃうじゃん……」
「ァアッ……だてっ……だってぇぇ……アァァンッん……っっ」
シーツに腰を打ちつけて、全身を撓らせながら、あさひは改めて自覚する。
彩月が好きだ。剛史や志乃達に向ける好意や安らぎとは違う、この感情は、きっと彼女にしか向けられない。
育江と暮らしていた頃、あさひはどこかで辛かったのかも知れない。彼女を慕っているのは変わらない。だが女の幸福というものを、分かったつもりで全く分かっていなかった。