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秘匿の闇市〜Midnight〜
第8章 愛され少女の教育法
「他人を極端に避けていらっしゃる小松原さんまで、貴女となら……と仰るのが納得だわ。ふふっ、恥じらいが見え見えよ?派手に喘ぐ女よりいじらしいじゃない。余計いじめたくなるわ……」
「んんっ……もっ、もう……御室さっ──…ぁっ、ハァッ、あァァッ………」
御室の指は、躍動的だ。佳子ほど無駄のない動きをしない分、彩月の奥深くを何度も突いて、思いがけない刺戟を施す。
二人して野性に還りでもしたのだろうか。御室のスマートフォンがアラームを鳴らすまで、彩月は彼女と行為に耽った。一方で、日が暮れる頃には紅茶も茶菓子もなくなっていた。
先に衣服を整えて、明かりを点けに立った彩月に、御室が神妙な視線を向けた。
「もう時間切れ。勤務時間外のつもりで、話に付き合ってくれると有り難いんだけど……」
「どうされましたか、改まって」
「瀬尾さん、最近、不道徳なお客さんでも相手にした?」
「この場合の、不道徳って……?」
御室の話しぶりは不明瞭だ。何か言いかけては言い淀む彼女は、彩月の方が不憫になる。