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虐げられた新妻~秘密の書斎~
第2章 婚約
美代子が目を覚ますとベッドの上だった。
隣には有人が高いびきで爆睡していた。
ふと何気なく手首を見てみると、
くっきりと手錠の痣が出来ていた。
『困ったわ…ファンデーションで隠せるかしら…』
新人研修でマイクを握らなければならない。
その時に痣が見えたら、
ふしだらな先輩だと思われてしまう。
美代子の気配に、やがて隣の有人も目を覚ました。
「美代子…素敵だったよ」
そう言って美代子に覆い被さると
熱いキスをしてくれた。
「なあ、もう一回しようか?
今度は後ろ向きに拘束してやるよ
足は自由にしてやるから尻を突き出せよ」
有人は美代子の手を取って
再び磔台に導こうとした。
「もうだめよ、私、普通のセックスがいいわ」
美代子は拘束を拒んだ。
その代わり…
そう言って有人の股間のモノに手を伸ばした。
もう一回しようと言った割りには
有人のペニスは小さくなっていて
いくら愛撫してもぐにゃりとしたままだった。
元来、そんなにタフな男ではないことを
美代子は知っていたので
「貴方…そろそろ帰らないと…」
枕元の時計に目をやって
かなりの時間が経過していることを知った。
「そうだな…」
ぶっきらぼうにそう言うと
有人はそそくさと身支度を整え始めた。