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虐げられた新妻~秘密の書斎~
第5章 新婚生活
性感帯でもない腋なので
いくら有人が頑張っても気持ちよくはならない。
ブルブルとした震動がくすぐったいだけだった。
確かに美代子は身をよじって悶えた。
でもそれは、気持ちいいのではなくて
くすぐったくて身悶えていたのだ。
その証拠にあえぎ声が美代子からは漏れてこない。
「くそっ!つまらん」
有人はようやく美代子の腋からバイブを遠ざけた。
そして今度こそ股間を責めてくれるかと思いきや
今度は足裏にバイブが…
「あなた、そこはダメぇ~!」
幸いにも足は拘束されていないので
美代子は足をバタバタさせてバイブから逃げた。
「君は俺がこうして奉仕してやっているのに
逃げると言うのかい?」
バイブを放り出したのだろう
美代子の耳元にボスっと鈍い音がして
だらしなくウネウネと蠢く音が続いていた。
有人の足音がベッドから遠ざかる。
『まさか、私を拘束したまま何処かへ行くの?』
別室でふて寝でもされたら
尿意をもたらした時に
美代子一人ではトイレにも行けない。
「あなた!ねえ、あなた何処に行ったの?」
不安で美代子は叫んだ。
「安心しなさい
俺はここにいるよ」
部屋の片隅から有人の声がする。
そして、確かその辺りに置いてあったスポーツバッグをゴソゴソと探る音がした。