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大魔女の遺言~子作りしないと出られない部屋に閉じ込められて~
第2章 サラサとレイ
 ベッドの沈みが無くなった。レイが立ち上がり、床に寝転がったからだ。

 部屋にはベッドとテーブルはあるが、椅子やソファーはない。この時期はまだ寒いし、彼が憎きライバル商会の息子だとは言え、床に寝かせて何も感じないほど、サラサも良心を捨ててはいない。

 それに、

(私に……気を使ってくれたの?)

 何故か少しだけ嬉しかった。
 わざとらしく大きく息を吐き出すと、仕方がない感を出しながらレイに提案する。
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