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大魔女の遺言~子作りしないと出られない部屋に閉じ込められて~
第2章 サラサとレイ
日に焼けた肌が目に飛び込んできた。幼いころに会った時は細くサラサよりも小さかったが、十六歳になった今では背も抜かされ、すっかり男らしい身体つきになっている。
彫りの深い容貌は整っており、学園中の女生徒が彼を狙っていると言っても過言ではないほど人気があった。
学園一のモテ男、テネシー・クライアンと競う位に。
レイは乱れた髪をくしゃっと掴むと、ボリボリとかきながら近寄ってきた。そして腹ただしい気持ちを発散するようにベッドに勢いよく座ると、軽いサラサの身体がポヨンと跳ねた。
男を誘うような薄い寝衣を見られたくなくて、サラサはレイに背中を向ける。
彼女の後ろから、大きなため息が聞こえた。
「何か……大変なことになったな」
「そうね」
気まずい空気をなんとかしようとレイが話しかけてきたが、そっけなく頷くだけのサラサ。会話はそれ以上続くことなく、沈黙が場を支配する。
ちらっと窓を見ると、カーテンの隙間から覗く空は闇に包まれていた。
「もう今日は寝ましょう。三日分の食料はあるし、明日また脱出する方法を考えたらいいわ」
「そう……だな。なら適当に枕をくれ。俺は床で寝る」
彫りの深い容貌は整っており、学園中の女生徒が彼を狙っていると言っても過言ではないほど人気があった。
学園一のモテ男、テネシー・クライアンと競う位に。
レイは乱れた髪をくしゃっと掴むと、ボリボリとかきながら近寄ってきた。そして腹ただしい気持ちを発散するようにベッドに勢いよく座ると、軽いサラサの身体がポヨンと跳ねた。
男を誘うような薄い寝衣を見られたくなくて、サラサはレイに背中を向ける。
彼女の後ろから、大きなため息が聞こえた。
「何か……大変なことになったな」
「そうね」
気まずい空気をなんとかしようとレイが話しかけてきたが、そっけなく頷くだけのサラサ。会話はそれ以上続くことなく、沈黙が場を支配する。
ちらっと窓を見ると、カーテンの隙間から覗く空は闇に包まれていた。
「もう今日は寝ましょう。三日分の食料はあるし、明日また脱出する方法を考えたらいいわ」
「そう……だな。なら適当に枕をくれ。俺は床で寝る」