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大魔女の遺言~子作りしないと出られない部屋に閉じ込められて~
第3章 拒絶
「同情じゃねぇ。テネシーに滅茶苦茶怒りを感じてるだけだ! あの野郎……」
「でも、あなたもその一端を担っているのよ?」
「ど、どういうことだ⁉」
怒りから一転、激しい動揺が声色から伝わってくる。
本当は、言うべきではないと分かっている。しかし、伝えずにはいられなかった。
「その罰ゲームを提案したのが、あなたのことを好きな取り巻きの一人だから。あなたがいつも私に絡んでいるから、鬱陶しかったんですって」
「……そんな、俺の……せい? お前を傷つけた元凶は……俺……だったのか?」
「だからもう、私とは関わらないで。私は……卒業までの残り少ない学園生活を、静かに過ごしたいの」
「わる……かった」
「いいえ……私もごめんなさい。あなたが悪いわけじゃないのに……」
サラサは微笑むと、レイに背を向けた。
胸が苦しかった。だけど、
(ここまで言えば……レイだってもう私に近づかない。私だって――)
彼が傍に来ると、心が乱れた。
話しかけられると、動悸が止まらなかった。
大好きな静けさが破られた苛立ちと一緒に、何故かそれを楽しむ矛盾した気持ちを持つ自分が大嫌いだった。
「でも、あなたもその一端を担っているのよ?」
「ど、どういうことだ⁉」
怒りから一転、激しい動揺が声色から伝わってくる。
本当は、言うべきではないと分かっている。しかし、伝えずにはいられなかった。
「その罰ゲームを提案したのが、あなたのことを好きな取り巻きの一人だから。あなたがいつも私に絡んでいるから、鬱陶しかったんですって」
「……そんな、俺の……せい? お前を傷つけた元凶は……俺……だったのか?」
「だからもう、私とは関わらないで。私は……卒業までの残り少ない学園生活を、静かに過ごしたいの」
「わる……かった」
「いいえ……私もごめんなさい。あなたが悪いわけじゃないのに……」
サラサは微笑むと、レイに背を向けた。
胸が苦しかった。だけど、
(ここまで言えば……レイだってもう私に近づかない。私だって――)
彼が傍に来ると、心が乱れた。
話しかけられると、動悸が止まらなかった。
大好きな静けさが破られた苛立ちと一緒に、何故かそれを楽しむ矛盾した気持ちを持つ自分が大嫌いだった。