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大魔女の遺言~子作りしないと出られない部屋に閉じ込められて~
第6章 初夜①
柔らかな唇同士が触れ合った。
咄嗟に瞳を閉じてしまうが、そのまま彼から与えられる温もりを唇で受け止める。リップ音が小さく鳴ったと同時に、レイの顔が離れていった。
「だから待ってって……言ったのに……」
視線を逸らし、消え入りそうな声色で呟くサラサ。不服そうに唇を尖らせているが、怒りではなく恥ずかしさからきていることは、真っ赤に染まった耳たぶが示している。
レイはそんな彼女を愛おしげに見下ろしながら、柔らかな唇に親指を這わせた。
「……もしかしてキス、初めてだったのか?」
「あ、当たり前でしょ⁉」
今まで異性と付き合うどころか、近づくことすら避けていたのだ。恋愛経験や知識不足なのは致し方ないのだが、すでに十六歳という結婚できる年齢なのにキス一つ経験ないのは、恥ずべきことなのかもしれない。
上目使いで、恐る恐る彼の様子を伺う。
きっと馬鹿にするように薄ら笑いでも浮かべているかと思ったのだが、
「んっ……れ、レイ……んぅっ」
突然、激情に任せて貪るように唇を求められた。
隙間から何とか言葉の切れ端を発するが、すぐに塞がれてさらに深く密着する。
咄嗟に瞳を閉じてしまうが、そのまま彼から与えられる温もりを唇で受け止める。リップ音が小さく鳴ったと同時に、レイの顔が離れていった。
「だから待ってって……言ったのに……」
視線を逸らし、消え入りそうな声色で呟くサラサ。不服そうに唇を尖らせているが、怒りではなく恥ずかしさからきていることは、真っ赤に染まった耳たぶが示している。
レイはそんな彼女を愛おしげに見下ろしながら、柔らかな唇に親指を這わせた。
「……もしかしてキス、初めてだったのか?」
「あ、当たり前でしょ⁉」
今まで異性と付き合うどころか、近づくことすら避けていたのだ。恋愛経験や知識不足なのは致し方ないのだが、すでに十六歳という結婚できる年齢なのにキス一つ経験ないのは、恥ずべきことなのかもしれない。
上目使いで、恐る恐る彼の様子を伺う。
きっと馬鹿にするように薄ら笑いでも浮かべているかと思ったのだが、
「んっ……れ、レイ……んぅっ」
突然、激情に任せて貪るように唇を求められた。
隙間から何とか言葉の切れ端を発するが、すぐに塞がれてさらに深く密着する。