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大魔女の遺言~子作りしないと出られない部屋に閉じ込められて~
第7章 初夜②
 初めは拒んでいたサラサだったが、本能的なものに突き動かされるようにたどたどしく舌を絡め始めた。それに応えるように、彼女を抱く腕に力がこもり、互いの密着が深くなる。

 舌の動きは大胆になり、口内で擦り合いながら互いの唾液をかき混ぜた。

(……音……恥ずかしい……こんなにクチュクチュ鳴って……)

 きっとレイにも聞こえているだろう。
 その事実と、耳を塞いでも防ぐことのできない卑猥な音に、サラサの心が羞恥と得体の知れない昂りで一杯になった。腰のあたりに撫でられるようなこそばゆい感覚が走り、両腿がモゾモゾと切なく動いてしまう。

 互いの唇を繋ぐ銀色の糸が、プツリと途切れた。

「んっ、はぁっはぁっ……レイ……今のは……」

「ほんと、何も知らないんだな? いつも読んでる本には書いてなかったのか?」

「かっ、書いてるわけないでしょ⁉︎ もしかして……あれもキス?」

「ああ、俗に言う≪大人のキス≫ってやつだな。で、初めての感想は?」

 感想を求められ、サラサの頭の中がカアっと熱くなった。しかし相手が嬉しそうに返答を待っているため、先ほどの感覚を思い出しながら、モゴモゴと答える。
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