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大魔女の遺言~子作りしないと出られない部屋に閉じ込められて~
第14章 和解
短くも濃厚な三日間を過ごし部屋を出ると、目の前には、
「サラサ、レイ! 本当に……本当にすまなかった!」
二人の前で土下座する両父親の姿があった。
突然の光景に、言葉が出ない。それは隣にいるレイも同じようだ。
その時、ふわりと部屋の空気が動いた。
サラサの母親――カレン・ライトブルとレイの母親――ニーシャ・ヒルトンが立ち上がり、二人の前にやって来たのだ。
自分たちの前に立つ母親同士の間に流れる空気感が、部屋に入る前とどこか違う。
二人の距離感が近いというか。
気のせいかもしれず、どう話題に振れればいいのか戸惑っていたサラサだったが、カレンはレイの母親ニーシャに目配せすると微笑んだ。
「あなたたちが部屋に閉じ込められている間に、ニーシャさんとたくさんお話をさせて頂いたのです。とっても良い方でしたわ」
「ええ、私も同じことを思いました。こんな良い方が、お父様の言うような酷い方だなんて思えないって。そこで気づいたわ。私たち家族は、お父様たちのイザコザに巻き込まれていただけなのだと……あなたたち含めてね」
それを聞き、両父親はバツが悪そうに口元を歪めた。
「サラサ、レイ! 本当に……本当にすまなかった!」
二人の前で土下座する両父親の姿があった。
突然の光景に、言葉が出ない。それは隣にいるレイも同じようだ。
その時、ふわりと部屋の空気が動いた。
サラサの母親――カレン・ライトブルとレイの母親――ニーシャ・ヒルトンが立ち上がり、二人の前にやって来たのだ。
自分たちの前に立つ母親同士の間に流れる空気感が、部屋に入る前とどこか違う。
二人の距離感が近いというか。
気のせいかもしれず、どう話題に振れればいいのか戸惑っていたサラサだったが、カレンはレイの母親ニーシャに目配せすると微笑んだ。
「あなたたちが部屋に閉じ込められている間に、ニーシャさんとたくさんお話をさせて頂いたのです。とっても良い方でしたわ」
「ええ、私も同じことを思いました。こんな良い方が、お父様の言うような酷い方だなんて思えないって。そこで気づいたわ。私たち家族は、お父様たちのイザコザに巻き込まれていただけなのだと……あなたたち含めてね」
それを聞き、両父親はバツが悪そうに口元を歪めた。