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大魔女の遺言~子作りしないと出られない部屋に閉じ込められて~
第14章 和解
どうやら、サラサたちが部屋にいる間、母親たちが結託し、父親たちを責めたてたのだという。それはもう、今まで見たことのない剣幕で詰め寄り、お互いが何故仲たがいしたのか、きっかけを聞きだしたのだ。
「で、仲たがいしたきっかけは何だったんだ?」
レイが尋ねると、二人の母親は呆れたようにため息をついた。サラサの母に至っては、眩暈がしたのか額に手を当てている。
「……俺が、サムスの限定菓子を食べたんだ」
「……え?」
「だが俺がどれだけ謝っても、サムスは絶対に許さなかった。だからつい俺も意地を張ってしまって……」
「そ、それが仲たがいの原因……ですか、お父様、叔父様?」
両父親は、黙ってサラサの問いに頷いた。
あまりにもくだらなさ過ぎる理由に、サラサは膝から崩れ落ちそうになった。慌ててレイが身体を支えると、まだ二人の前で頭を下げている両父親に怒りをぶつける。
「くっだらねぇ理由で、俺たちを散々振り回して! 俺もサラサも、今まで十年間、どんな気持ちで過ごしてきたか分かってんのか、クソ親父っ‼」
「で、仲たがいしたきっかけは何だったんだ?」
レイが尋ねると、二人の母親は呆れたようにため息をついた。サラサの母に至っては、眩暈がしたのか額に手を当てている。
「……俺が、サムスの限定菓子を食べたんだ」
「……え?」
「だが俺がどれだけ謝っても、サムスは絶対に許さなかった。だからつい俺も意地を張ってしまって……」
「そ、それが仲たがいの原因……ですか、お父様、叔父様?」
両父親は、黙ってサラサの問いに頷いた。
あまりにもくだらなさ過ぎる理由に、サラサは膝から崩れ落ちそうになった。慌ててレイが身体を支えると、まだ二人の前で頭を下げている両父親に怒りをぶつける。
「くっだらねぇ理由で、俺たちを散々振り回して! 俺もサラサも、今まで十年間、どんな気持ちで過ごしてきたか分かってんのか、クソ親父っ‼」