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自分であるために~涙の雨と晴天の虹~
第1章 生きにくい世界で出逢った人
「地味でブスなクセに調子乗んなよ」
「あれぇ~? ゴミが歩いてる~」
「あたしがおしゃれしてあげる~! 色鉛筆のカス。カラフルで綺麗じゃない? かわいいーかわいいー!」
私の名前は心愛(ここあ)。心に愛されるなんて名前、笑える。この名前をつけた親もあたしを捨てた。あたしをいじめてる中心にいるのは、元、親友。
どうしてこうなったかと言うと、それは、高校2年のバレンタインでのことだった。
「鈴原(すずはら)さんのことが好きです!」
「ごめんなさい! クラスメイトとしか見れないから」
よりによって親友が好きだと言う男子に告白された。この男もわざわざバレンタインに告白してくるか……タイミングを考えろよ。それは、親友がこの男に告白して、振られた直後のことだった。だから、その現場を見られた。
応援する。そう言ってたのに、心の中では嘲笑ってたのか? とか、親友だと思っていたのに……とか。どれだけ弁解しても分かって貰えなかった。興味のない男よりも、クラスメイトの脇役よりも、私は女の子の友達……まして、親友のほうが大切だったのに。
人間関係の綻びは、破綻は……一瞬。特に恋愛が絡むと終わる。私だったら、例え、親友が自分の好きな人に告白されても悲しいけど、親友のことを嫌いになる……まではいかない。これが価値観の違いというやつなのか……。
「あれぇ~? ゴミが歩いてる~」
「あたしがおしゃれしてあげる~! 色鉛筆のカス。カラフルで綺麗じゃない? かわいいーかわいいー!」
私の名前は心愛(ここあ)。心に愛されるなんて名前、笑える。この名前をつけた親もあたしを捨てた。あたしをいじめてる中心にいるのは、元、親友。
どうしてこうなったかと言うと、それは、高校2年のバレンタインでのことだった。
「鈴原(すずはら)さんのことが好きです!」
「ごめんなさい! クラスメイトとしか見れないから」
よりによって親友が好きだと言う男子に告白された。この男もわざわざバレンタインに告白してくるか……タイミングを考えろよ。それは、親友がこの男に告白して、振られた直後のことだった。だから、その現場を見られた。
応援する。そう言ってたのに、心の中では嘲笑ってたのか? とか、親友だと思っていたのに……とか。どれだけ弁解しても分かって貰えなかった。興味のない男よりも、クラスメイトの脇役よりも、私は女の子の友達……まして、親友のほうが大切だったのに。
人間関係の綻びは、破綻は……一瞬。特に恋愛が絡むと終わる。私だったら、例え、親友が自分の好きな人に告白されても悲しいけど、親友のことを嫌いになる……まではいかない。これが価値観の違いというやつなのか……。