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自分であるために~涙の雨と晴天の虹~
第1章 生きにくい世界で出逢った人
「ねぇ、ゴーミ! 聞いてる?」
「寝取り女、こわーい!」
寝取ってないし……。振ったし。そもそも本当に男に興味ないし。
やっと解放された時には、今日もぐったりしていた。
毎日、毎日、毎日……いつまで続くんだろう。卒業するまで? あと一年か……。今朝、先生が、
「進路希望、まだ決まっていない人は、そろそろ決めるように。今、考えてるようじゃ遅いです。今年、3年生。皆さん、自覚を持って行動して下さい」
自覚を持って行動……なんて、みんなしていない。高校3年生にもなって、いじめがある。助けを求めようとしたこともある。
「このクラスでいじめがあるみたいです」
教壇での先生の行動。……案の定、いじめは悪化した。
先生は、行動した。私は努力した。それが大切らしい。証拠がないって言葉、証拠にスマホデータを出せば、スマホは校則違反だと逆に怒られた。あげく、いじめてる側の親が乗り込んできたのはお前のせいだと怒鳴られた。
この世の中は腐っている。この世の中は終わっている。こんな世界、生きている価値があるのだろうか?
帰り道、いつからあるのか分からない錆びれた建物を見上げた。屋上まで階段で一気に駆け上がった。
もういっそ、死んでしまおう。この世界に未練などない。やりたいこともない、毎日が地獄。真面目に生きていても人と違う……だったり、理不尽なことで排除される。いつからこの世の中は腐ってしまったんだろう? そんなこと考えても、もはや無駄だ──。
私は空を──。
「寝取り女、こわーい!」
寝取ってないし……。振ったし。そもそも本当に男に興味ないし。
やっと解放された時には、今日もぐったりしていた。
毎日、毎日、毎日……いつまで続くんだろう。卒業するまで? あと一年か……。今朝、先生が、
「進路希望、まだ決まっていない人は、そろそろ決めるように。今、考えてるようじゃ遅いです。今年、3年生。皆さん、自覚を持って行動して下さい」
自覚を持って行動……なんて、みんなしていない。高校3年生にもなって、いじめがある。助けを求めようとしたこともある。
「このクラスでいじめがあるみたいです」
教壇での先生の行動。……案の定、いじめは悪化した。
先生は、行動した。私は努力した。それが大切らしい。証拠がないって言葉、証拠にスマホデータを出せば、スマホは校則違反だと逆に怒られた。あげく、いじめてる側の親が乗り込んできたのはお前のせいだと怒鳴られた。
この世の中は腐っている。この世の中は終わっている。こんな世界、生きている価値があるのだろうか?
帰り道、いつからあるのか分からない錆びれた建物を見上げた。屋上まで階段で一気に駆け上がった。
もういっそ、死んでしまおう。この世界に未練などない。やりたいこともない、毎日が地獄。真面目に生きていても人と違う……だったり、理不尽なことで排除される。いつからこの世の中は腐ってしまったんだろう? そんなこと考えても、もはや無駄だ──。
私は空を──。