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狂愛の巣窟
第4章 【意のままに踊らされて…】
「十和子、大丈夫?寝てたんだって?」
「あ……おかえりなさい、ごめんなさい気付かなくて」
部屋に籠もってオナニーしてたなんて恥ずかしくて言えない。
享さんには悪いけど少しだけ体調が悪い事にした。
「もしかして!?」なんて嬉しそうな顔をするけど生理も定期的にきているしピルを服用している事はまだ言えてない。
とにかく心配性な享さんはこれでもかというほど私の身体を気遣ってくれた。
そんな享さんにおやすみのキスをする。
「ちゃんと休んで?明日の朝も辛ければ寝てていいからね?十和子は頑張り屋さんだから心配なんだ……たまには俺に家事頼ってよ」
「ありがとう」
電気を消して隣に眠る。
シーン…と静まり返った部屋。
享さんの寝息。
手を伸ばせばすぐ傍に大好きな人の体温。
何が足りなかったの。
どうして他を求めたの。
享さんが全てだったはずなのに。
壁の向こうではきっと聞き耳を立てているのでしょうね。
寝返りを打った享さんの腕が私を抱き寄せる。
大好きな匂いに包まれた。
ゴソゴソと私も寝返りを打って向かい合う。
寝たの…?
長い睫毛がピクリとも動かない。
だから私からキスをした。
ん…?とうっすら目を開けて「眠れないの?」と。
自ら服を脱いで下着姿になったら飛び起きて動揺してる。
「どうしたの?」
「ん……しよ?」
驚いてる?私から誘うの久しぶりだもんね。
疼いて仕方ないのは享さんの匂いを嗅いだからではなく、壁の向こうに感じる一颯くんの気配。
有紗も居るのかはわからない。
でも聴かせてあげる。
言われた通り、私から誘ったよ…?
明日のお仕置き……考えただけでこんなに濡れてるの。
「十和子……大丈夫なの?」
「ん……シたいの」
「辛かったら言ってね?」
「手加減しないで…?いつも通り激しく抱いて…?」
「わかった……十和子からなんて嬉しいな……止まらなくなるよ」
騎乗位もバックも正常位も全部喘ぎ声を抑えきれなかった。
「キスして……享さん…声出ちゃう…っ」
「あっ…十和子……愛してる」
「あぁっ……私もよ」