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狂愛の巣窟
第4章 【意のままに踊らされて…】
「あんっ…あんっ……当たり前でしょ、愛し合ってるからこそ私を置いてきぼりにしないセックスしてるの…っ」
「俺とだって愛し合ってるだろ…!」
「こんなんじゃ愛想つかれるわよ?有紗にも…っ」
一気に奥まで串刺しにする肉棒に即イキしてしまいました。
「ほら、イケよ……止まんねぇじゃん、痙攣」
「んんっ……ハァハァ……あんっ」
ゆっくり奥まで突いて徐々に高速になる。
イってる……耐えてるずっと。
「俺だって……誰よりも十和子さんを愛してるよ!偽物なんかじゃない!独りよがりとか……置いてきぼりとか……あんまりだ」
顔に一颯くんの雫が落ちてきた。
「クソっ…クソっ」と泣きながらピストンしてる。
堪えきれなくなって着ていたブラウス越しに胸に顔を埋めてきた。
肩を震わせて。
「好きだよ十和子さん……どうして俺だけを愛してくれないの……何で……何で」
「一颯くん……顔上げて」
濡れた瞳を拭って額にキスをした。
愛していない訳じゃない。
愛しているからこそ戸惑い立ち止まるのよ。
彼をこのまま巻き込んでしまって良いのかどうか。
ダメだとわかっていながら突き進んでしまう心の止め方を知らないの。
いっそ嫌ってくれたら…と何度も思うのに、こうしてまたキミを繋ぎ止めようとする。
好きだと言われてホッとしてる。
「俺の事、嫌いになっちゃったよね」
「どうして?」
「俺のセックスには愛がないんでしょ?」
「そうね、だから愛のあるセックス教えてあげる」
「え……本当?」
「今まで少しもそうだった訳じゃないのよ?私だって一颯くんが好きだから許したし一颯くんの言う通り毎回イってた」
「俺、イケばちゃんと出来てるって思ってた」
「うん……いつの間にかボタン掛け違えてたね?本当の快楽は、心が通じ合えてこそ…だよ」
素直に頷くキミを抱き締めて。
「まだ再現するの?昨日のセックス」
「ううん、もういい、ていうかちゃんと2人だけのセックスがしたい」
「そうだね、時間かけて…じっくりして良い?」
「うん、今日は昼前に出て行くから」