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狂愛の巣窟
第9章 【狂愛の巣窟ー最終章Ⅰー】
火照る身体を持て余し夜まで過ごした。
途中何度も一颯くんの部屋に行きたくなった。
でも、ダメ。
享さんの視線。
早く、時間経って。
「好き………好きよ」
凄く焦らされた気分。
充分濡れた身体を沈ませる。
初めて、前戯なしで繋がった。
「あぁ、凄い……大胆だね」
騎乗位で繋がってから服を脱ぐなんて。
ホックを外そうとしたら起き上がってきて「コレは俺の楽しみだから」と外してくれた。
キスして抱き合い根元まで深く呑み込む。
声を出そうものなら「シー」と抑えるよう伝えて。
「今日の十和子、いつもより締まってる…」
「発情期……」なんて耳元で囁いたらクスクス笑う。
耳朶を歯を立てて甘噛みして、
ゆっくりピストンする。
「はぁ……ん……はぁ……はぁ……ふぅん」
「あっ……ヤバい、十和子」
そんな事言っちゃう口は塞いであげる。
ねっとり舌を絡ませて唾液ちょうだい。
こっちはまだまだ余裕だよ?
ゆっくり焦らしてあげてるのに、何でもうイキそうなの?
ほら、おっぱい触って。
触る前から乳首ビンビン勃ってるの。
親指が擦れるたびに痙攣しちゃう。
「はんっ……はぁん……はぁ…っ」
どんどん溢れるところから厭らしい音が鳴ってるね。
円を描くように腰を捻ると顔を歪ませて耐えている。
「ダメよ、まだイっちゃ…」
「わかってる……あぁ、それ以上締め付けないで…っ」
「んふふ、無理…」
「あぁっ…!」
思わず口を手で押さえてあげる。
えへへ、いつもと逆だね。
それが楽しいよ。
今日は思いきり悶え苦しむ姿堪能させて。
うん……なかなかイかないけど許してね。
「享さん、声大きいよ」
「んっ……ごめん」
あぁ、眉間にシワ………好き。
何もかも主導権はこちらで、頑張って愛撫してきても絶頂には届かない快楽。
再び身体を倒してあげた。
両手を握り合って、私からのピストンだけに集中して。
こうして締りが良いのはちゃんと享さんの形を覚えているから。
その人に合った締め方出来るのよ。
「十和子、イキそう……っ」
「耐えて」
「あぁ……っ」
「ねぇ、耐えてってば」