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狂愛の巣窟
第2章 【主人の会社の方と…】
「大袈裟よ、それより時間大丈夫なの?食器は片しといてね」
「はーい」
私はそのまま洗濯を回しに行く。
頭の中で今日一日の家事と食事の段取りをまとめながらエプロンを外した。
「ヤバっ!遅刻しちゃう!」と急いで靴を履く長女にお弁当を忘れず持たせる。
パッとこっちを振り向いたと思ったら。
「ママ、私とも行ってらっしゃいのチューする?」なんて茶化してくるの。
「バカ言ってないでさっさと行きなさい」と見送った。
こりゃ当分イジられるな。
嵐のように出て行った朝の時間帯。
少し遅れて長男も大学へ行くはず。
リビングに戻るとソファーに座ってテレビを見ていた長男は私を見るとテレビを消して手招きするの。
素直に従う私は膝の上に座らされる。
「ちゃんと鍵閉めた?」
「うん…」
「じゃ、今からは俺だけの十和子さんだ」
当たり前のように唇を塞がれて服の中に手が忍び込んでくる。
慣れた手付きでホックを外され胸が自由になる。
「ねぇ、あまり時間ないでしょ?」
「ダーメ、昨日約束破ったでしょ?お仕置きしないと」
「あっ………ごめん」
やっぱりバレていた。
享さんとセックスした事を怒ってるんだ。
「声漏れてないとでも思った?全部聴こえてたよ、親父もしつこいセックスしてるんだね?本当は嫌なんでしょ?感じてるフリ…してるんだよね?」
前に来た手が胸を揉み、指先で乳首を抓んでくる。
「私が好きなのは享さんよ」
そう答えると目の色が変わる。
じゃあどうして濡れてるの?と聞かれたらどう答えて良いのかわからない。
心と身体は別だから。
「俺の脚に感じてたくせに……俺とのセックスだってイキまくってるじゃんか」
膝で立ってショーツをズラし手マンを誘う。
服を捲られ私を見上げながら乳首を舌で転がすのだ。
ちゃんとわかってる……私のイかせ方。
髪を撫でて頬も擦る。
「だからその血を引く一颯くんも愛してしまう私を許して…」
「十和子さん……俺、毎日苦しいよ……十和子さんを抱きたくておかしくなりそう」
「2人きりの時は好きにして良いよ」