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狂愛の巣窟
第4章 【意のままに踊らされて…】
「へ、下手だよ?良いの?」
「バーカ、そんなの求めてねぇよ……今まで耐えてやったんだからな?お前気付くの遅すぎ……」
再び唇は重なり指も絡ませてこの日初めて2人は結ばれたそうです。
「あっ……お兄ちゃんっ…いっったい」
「ハァハァ……お兄ちゃんじゃないだろ?」
「あぁっ……いっくん…っ」
「痛いな……ごめん、もう少し耐えて?全部挿入ってるからな?気持ち良過ぎて優しく出来ねぇわ」
「だ…いじょうぶ………動いて」
「有紗、好きだよ」
そう言いながら心の中では十和子と呼んでいた。
有紗の処女膜を破いておきながら一颯くんは大きな罪を犯していたのです。
日に日に2人の距離は近付いていきました。
私の眼を盗んで何度も繋がっていたそうです。
有紗とセックスした後に私を抱いた日もありました。
流石に有紗の時はコンドームを着用していました。
それだけは唯一の救いです。
私に隠れて使用済みのコンドームを処分するのも大変だったでしょうね。
そして、私と享さんのセックス中も。
一颯くんは自分の部屋に有紗を呼んで。
私の喘ぎ声を聴きながらベットの上で有紗に挿入していました。
「ほら、親父に十和子さん抱かれてる……こんなの聴かされたら堪んないだろ?すげぇ有紗とシたくなる」
「んっ……あっ……いっくん……」
「俺たちもいっぱいしような?」
「うん……あっ…いっくん好き」
「すっげぇ締まってるよ……有紗も興奮してるの?」
「んんっ……わかんない…っ」
同じように有紗を喘がせ欲を満たしていました。
翌日には私に貪りついて吐き出していたくせに。
そしてとうとう、この日を迎えたのです。
予兆は確かにありました。
女の勘です。
有紗の一颯くんを見る視線がいつもと違うのに気付きました。
この頃からリビングではなく、部屋で勉強するようにもなっていたので。
一颯くんを信じたい気持ちもありましたがそこは試させて頂きました。
2人が揃う日曜日。
少し遠くの大型スーパーへ買い物に行くと言って車を出した。
「ついて行こうか」と一颯くんは申し出てくれたが受験も近いし勉強みてあげてほしい…と2人きりにしたのです。