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欲しいのは愛だけ
第12章 手にしたもの
12月の街は華やかで、
時が過ぎるのはいつも以上に早い。


イベントもいくつかあったりして、
あっという間に新年を迎えた。


お互いの実家に滞在した後、
自宅でのんびりして過ごした。


メイちゃんと過ごす初めてのお正月だったけど、
ずっと過ごしていたような気持ちになったりもした。


家族の記念写真も撮ったりして、
額装にしたものが少しずつ増えていくのも幸せだった。


もう少しふーちゃんが大きくなったら、
スキーにも連れて行きたいと、
随分と先の話をする航平さんも楽しそうだった。


新しい航平さんの仕事も順調で、
私も少しずつ秘書仕事をこなすようになっていった。


銀座のクラブのママさんにとても気に入られたらしく、
航平さんのクライアントさんとの接待は、
そのお店を使うこともあった。


「メイちゃんだけでも遊びに来て?」とよくママさんに言われたりもしたけど、
そもそもお酒も飲めないし、
「子供達が待っておりますので…」と言うと、
「あら!
だったらお子様達も連れてきて?
このお店、全面禁煙だし」とまで言われて、
苦笑することもあった。


お酒を出すお店で、
完全禁煙というのも珍しいと思ったけど、
ママさんの嗜好や考え方でそうなっていると聞いた。


「逆にご飯でも、食べに遊びにいらしてくださいね?」と言ってたら、
出勤前に本当に遊びに来てくれた。


私が作った和食のお惣菜を喜んで食べながら、
ふーちゃんを嬉しそうに抱っこしてくれたり、
メイちゃんのピアノを聴いてくれたりした。


「メイちゃんは本当に、お家が大好きなのね?
お仕事も出来る女なのに!
でも、一番幸せね?」と少し寂しそうに笑っていた。


「こんなお家ご飯で良かったら、
いつでもいらしてくださいね?
ママさん、少食だから、
1人増えても全然大丈夫ですから!」と言うと、
とても嬉しそうにしていた。


バレンタインデーには、
メイちゃんと2人で航平さんの為にチョコレートケーキを焼いた。

コーヒーは、
時短の為にネスプレッソのマシンに変えたので、
メイちゃんでも淹れることが出来るようになっていた。


時間を潰したくて、
わざと時間を掛けてやっていたことを、
家族の為に時間を作れるように合理的なモノを導入して、
少しずつすることも変わっていった。
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