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欲しいのは愛だけ
第1章 港ごとにオンナって…
「あっんっ…そこっ…
もっと…」


ドアの向こうから声が聴こえているけど、
そんなに時間はないので内線を鳴らす。

勿論、出てはくれないけど、
少ししてからカチャっとドアが開いて、
派手な格好の美魔女がツンとした顔で出てきて、
私の前を通り過ぎて事務所スペースに行った。


私は入れ違いで社長室に入る。

「社長?
唇の横に、グロスついてますから、
拭き取ってくださいね?」

溜息混じりで、ティッシュペーパーを箱ごと差し出した。

「ちょっと窓も開けて宜しいですか?
15分後に、藤堂先生、いらっしゃいますので…」と伝えて、
2ヶ所の窓を全開にして、
空調も強くした。

「ああ…ありがとう」と言いながら、
緩めていたネクタイを直して、
ティッシュで口元を拭っている。

チラリと見て、ソファのクッションの位置を直しながら、
濡れたりしてないかもチェックする。

「あの…スラックスのファスナーからシャツが覗いてますので、
そちらも整えてくださいね?」と言ってから、
社長室を出て、
営業課長に大阪さんを食事に連れて行くように伝えた。
予約してあるお店を伝えて、


「今日のお召し物もお似合いですね?
ランチはシティセンター最上階のお肉料理を予約しました。
お口に合うと良いのですが…」と言いながら、
階下のエントランスまで見送った。


(よし!奥様とのニアミスもなし!)と心の中で呟きながら、
エレベーターの中で消臭剤のスプレーをしてみた。

濃厚なこの香水は、
社長から大阪さんへのプレゼントだ。

ちなみに、横浜さんと名古屋さんにも、
同じ香水をプレゼントしていた。


「いや、ヤキモチ妬かれても面倒だから、
全員に同じ香りをね…」と、
以前、社長が会社の飲み会の帰りに言っていた。

「なんなら、青山君もこの香水、
どうかな?」と言われて、
丁重にお断りした。


本当にゲスなオッサンだ。

女好きで、
平気で社長室にも愛人を連れ込んでいるから、
困ったものだといつも思う。

声は聴こえるし、
香水でない匂いも残る。

社長の奥様が会社にいらっしゃる時くらい、
控えて欲しいものだけど、
そんな時に限ってするのは、
愛人さん特有の嗅覚と嫉妬心から、
行為に及ぶのかもしれない。


事務所スペースも換気をさせてから、
社長室に入って再度室内と社長をチェックした。



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