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欲しいのは愛だけ
第3章 初めてのデート
日曜の朝も、スマホのアラームが鳴る前にいつもと変わらない時間に目が覚めた。

特に着信もショートメールもないので、
ベッドのシーツ類を外して洗濯機に放り込む。

シャワーを浴びて、浴室をざっと掃除して、
タオルやパジャマなども洗濯機に入れてスイッチを入れる。

ボディクリームを塗って、
髪を軽く乾かしてから外出も出来る部屋着に着替えた。

綿麻に同じ色の糸で刺繍されているゆったりした濃紺のワンピースにソックスが定番の休日スタイル。


「電話する」って言ってたから、
私から電話するのも…と思いながら洗濯機を回して、
昨夜放ったらかしにしてた靴の手入れをしてシューズボックスに入れてスニーカーを出した。

冷蔵庫と冷凍庫をざっと確認して、
床をクイックルワイパーで拭いていると洗濯機がピーピー鳴る。

ネットに入れたものを干しながら、
その他のものは乾燥のスイッチを入れて回す。

リネン類の引き出しからシーツや枕カバーを取り出して、
ベッドメイキングすると、
一通りの家事は終わったも同然だった。


朝食はたいてい、トーストとコーヒーくらいだけど、
あいにくパンを切らしていた。
冷凍ストックのパンも食べ切っていたので、
コーヒーだけでも淹れるか少し迷った。


ふと気になってテーブルに置いたスマホを手にした瞬間、震えたので、
驚いてテーブルの上に落としてしまった。

ディスプレイを見てから、電話に出た。


「メイ、おはよう。
早過ぎたかな?」

「航平さん、おはようございます。
早くはないですよ?
もう朝のルーティン、終わってますもの」

「ルーティン?
ラジオ体操とか?」

「ラジオ体操はしてないですよ」

「2時間くらい前から、
まだ早いよなって思いながら、
電話を手に、どうしようかなって思ってた」

「2時間前なら…シャワー終わったあたりかな?」

「本当に早起きなんだね?
で、何時に出掛けるの?」

「朝食のパンを切らしてしまってたから、
外で食べようかなって考えてたところです」

「じゃあさ、朝メシから一緒に食べようよ?
その後、買い物」

「良いですよ」

「もう、出れるの?」

「はい」

「車、出す?」

「歩きで大丈夫ですよ?」

「判った。じゃあ、迎えに行くよ。
10分後に!」と言って、電話が切れた。


10分後?
せっかちね?と笑った。

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