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ただ犯されたいの
第4章 【管理人さんに強制中出しされる日々】
「まぁ、このご時世だしね、ちょっとうちも厳しいんだ、今回の更新はナシで今月末で契約終了という事で良いかな?」
「わかりました」
不景気になると一気に始まる派遣切り。
唯一食い繋いでいた仕事も切られてしまった。
手に職も何もない私はこれからどう生活していけば良いのだろうか。
真面目だけが取り柄で言われた仕事は一から十まで完璧にこなし無駄も一切なく派遣の中では唯一長けていると思い込んでいた。
とんだ勘違いだったようだ。
ひとつひとつの仕事が遅く、その上ミスも多い、けどコミュニケーション能力はダントツで容姿も良く、愛嬌も良いあざとい女が切られていないなんて。
“澤田さんでしょ?頼んでも愛想ないしいつも眉間にシワ寄せてんじゃん、怒ってんのかよって”
“派遣のくせして意見し過ぎなんじゃない?”
“ありゃ絶対男いねーだろ”
よく陰口を叩かれていたのも知っている。
浮いているのは仕方ないけど仕事さえミスしなければ堂々としていられるんじゃないの?
見つけたくもない社員のミスを毎回カバーしてたのは誰?
私が居なくなって困れば良いわ。
いや、話題にすらあがらないだろう。
今月は大丈夫だけど、来月から住んでるアパートの家賃どうしよう。
貯金もさほど貯まってないし、失業保険も間に合いそうにないし貰えても微々たるものだ。
「ハァー、また待ってもらう?許して貰えるかな…」
家賃を滞納するのは今回が初めてではない。
管理人さんはもう70を越えたお爺ちゃんで毎回頭を下げる度に嫌な顔ひとつせず「ええよええよ」と許してくれる。
しかも「うちの畑で採れたの余っとるけぇ」と野菜や果物まで住人に分けてくれるとても良い人。
とりあえず滞納した分はまとめて払ってあるから今は大丈夫だけどまた滞納しちゃうのか……
本当申し訳ない。
親とも反りが合わず田舎には何年も帰っていない。
「最悪……派遣切られる日、誕生日じゃん」
カレンダーを見て再び溜め息が漏れる。
27にもなって派遣社員で安定した収入もないだらしない生活。
噂通り、彼氏も居ないですよ。
もう何年セックスしてないんだろう。
本当干からびちゃう。