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爛れる月面
第4章 月は自ら光らない
「うっ……」
聞いた久美子は、苛烈な要求に咄嗟に首を振ったが、漲る亀頭がドロドロの秘割を少し圧し割っただけで渇望が抑えきれず、「おか、して……。……る、のじゃ、なく、……あ、あんたの、……っ、で」
息絶え絶えに伝えるや荒々しく貫かれ、鮮血の噴き出す傷口に朱灼けた鋼を撚じ込まれた心地がした。しかし奥深くまで満たされると懊苦は消し飛び、紅美子はだらしなく唇を開いて、もう一度背後の髭の行方を探した。
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