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狂うほどに愛されて
第2章 拷問という名の愛
「ほらぁ、早くほんとの事言わんと
また石板増やすよ」

男が受けているのは石抱という拷問だ。
一つ13貫(約49kg)の石板を膝の上に
置いていく。男の膝に乗ってるのは
二つだ。

「だから、あの女も間者だってっ・・。
身体を見れば分かる。俺達と同じ印が
あるはずだ」

事の顛末を副長である土方に報告するため
部屋を後にした。

「土方さん、どう思いますか?」

「その女は白だろうな。間者なら身を
守る為に護身用の刀があるはず。丸腰で
俺達とやり合う馬鹿はいない。あいつらが
持っている毒袋もないなら尚更白だろ」

「ですが、俺はあの男が言っていた
印が気になります」

「確かに・・左之助、その女を俺が
取調べる。新八も来い」

三人は琴葉がいる部屋に足早に向かう。
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