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ナカまで愛でてトロトロに溶かして
第5章 【ターニングポイント】





え?改めて自分の格好見直すけど、がっつりルームウェアな上下なのに?
下はショートパンツだけどちゃんと履いてる。
脚元とかモコモコのレッグウォーマーですけど?
あ、もしかして気を抜いてる感じがお好きなようで?




「ご馳走さまでした」と立ち上がるのを許さない手。




「俺にも頂戴」




箱から新しいの出そうとしたけどそっちじゃないのも勘付いてる。
顔ごと鍵山さんの方に向けられて唇舐められる。




「欲しいって言ったら普通こっちだろ」




「こういう関係にならないよう一線引いたつもりだったんですけど」




「ん…?それは知らなかったなぁ」




「本当、ズルい男なんですね」




ルームウェアのパーカージップを下げてくる。




「欲しいものを欲しいって言って何が悪いの?お互いフリーでしょ?問題ないよね」




ズルズルとソファーに押し倒される。




「公私混同」




「今はプライベート、俺、今日休みなんで」




「さっきまで仕事の話してたじゃん」




「ん…?本当は休み明けに伝えに来ても良かったんだけど一日でも早く伝えに来たくて」




「ズル……」




「抵抗はもう済んだ?そろそろ黙って欲しいんだけど」




「マンガ大賞獲るまでシないって…っ」




言ってたじゃんって言いたかったのにまた唇で塞がれた。
最後まで話聞きなさいよ。
いつも強引なんだから。
そっちが強く引いてくれないと、私一人なんかの力じゃどれだけ一線引いても崩されちゃう。




舐め回すようなキスも自然と外されるホックも、優しく愛撫する乳首にも一瞬で女の顔にさせられる。
すぐに負けてしまうのもそっちの思い通りにさせてる。




「堪んない……その顔」




「や…めて……ください」




「やめない、お前それ、欲しがってる顔だから」




何もかも見透かされてるこの瞬間が本当、癪に障る。
ムカつくのに「あぁ…ん」と喘ぐ自分が嫌いだ。
大嫌いだけど……新たな快楽を植え付けられるたびに箍が外れたように求めてしまう。




気が付いたら鍵山さんを下にして自ら腰を振っている。
章介や蓮くんがすぐにイっちゃう騎乗位をこんなに長く味わえるのは確かに鍵山さんの強みなのかも知れない。











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