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ナカまで愛でてトロトロに溶かして
第5章 【ターニングポイント】
「お前じゃない……悠って呼んで」
まるで譫言のようにそう叫んでた。
別にお前呼ばわりされるの嫌いじゃないけどセックス中は私が上でいたいから。
主導権は私にしかないの。
「悠っ……その腰つきヤベぇよ…っ」
「もうイクの?全然満足出来てないんだけど?」
手を首に回して鼻の頭をくっつける。
「堪んないんでしょ?私の顔……だったら満足させてみせてよ、私が萎える前に」
煽りに完全に乗っかった鍵山さんはお尻を鷲掴みし下から激しく突き上げてきた。
大きく揺さぶられポルチオを突かれて反撃の隙きも与えない鬼ピストン。
涎が垂れるほど喘いだ。
「イクなら俺の顔見て、ちゃんと俺の名前呼んでイケよ」
乱れる髪を掻き分けて私の顔を確認する。
ポルチオイキさせられちゃう。
ずっと当たってる。
頭がフワフワして何も考えられない。
「あぁっ……イクっ……工作さん、イっちゃう!あぁっ…イクイクっ」
目を合わせたまま果てた私に甘いキスのご褒美を。
終わらせない……終わりたくない。
離れても離れても私から甘噛みした。
舌を吸い上げ絡ませる。
乳首を転がされビクンと跳ね上がる身体。
「あぁん…ダメ……またイっちゃう」
「イケよ、俺も悠の中に出したい」
また舌を絡ませ合い射精準備に入った鍵山さんを受け入れる。
こんな関係、いつかは破綻するのは目に見えているのに。
どうして身体は嘘をつけないんだろう。
拒んだ事、何ひとつ意味を持たなかった。
壊されかけて自ら壊したの。
バカみたい。
何やってんだろう、私。
自分の中でどんどん冷静さを取り戻していけばいくほど、こんなに乱れて感じまくるセックスは皮肉にもこの男なのだと気付いてしまうのだ。
この沼を知った女はそう簡単には戻れない。
「こうなっちゃうから一番に避けてたのに」
「悠は嘘つけないのな……そこに惚れたんだけど」
「ハァ……好き」
「え、なに?もう一回言って?」
「………好き、鍵山さんの身体が」
「身体かよ!まぁ、イかせる自信はあるけど」