この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ナカまで愛でてトロトロに溶かして
第3章 【秘密の伏線】
「蓮くんもその辺にしてケーキ頂こう?」
「あ、はい!ありがとうございます!珈琲淹れますね」
鍵山さんにも礼儀正しく挨拶してからキッチンに消えていくので鍵山さんも頭をポリポリ。
「ったく、いつから2人きりなんだよ?聞いてないぞ」と耳打ち。
うーん、鍵山さんの女になった覚えはないんだけどな。
相変わらず独占しようとするんですね。
隣に蓮くんが座って目の前にしかめっ面の鍵山さん。
「いただきます」と機嫌良く食べてたのに「この後打ち合わせな」って喉が詰まりそうになった。
めっちゃ公私混同してくるじゃん。
気を遣って早食いして作業に戻っちゃった。
テーブルの下で脚を絡めてくる。
え……何なの。
目を合わせても何も言ってこないけどどんどん脚が大胆になって股の間に忍ばせてくる。
やめて……と下へ降ろしたらゆっくり立ち上がり蓮くんの座ってた椅子に腰を下ろした。
急に隣同士。
目を見ればわかる。
欲情してる。
きっと私を抱きに来たんだ。
蓮くんが居なければまた流されてしまうとこだった。
腿の上に手が這ってきてテーブルに肘付いて私の様子を見てる。
「やめてください……アシスタント居るから」
小声でそう訴えると人差し指でケーキのクリームを掬い取り口元に差し出してきた。
「舐めて……お願い」
言い出すと引かないところはよく理解している。
こっちに背中向けて作業してくれてるけど気付かれないか気が気でない。
ゆっくり近付けてくるからパクっと甘噛みした。
舌で絡みとって音を立てずに舐めて食べた。
でもこれで終わるはずもないから舐めながら吸ってその指をしゃぶる。
「ハハハ……エロい」と後頭部から引き寄せられキスされた。
すぐに終わろうとする私を逃そうとしない強引なキス。
またもや舌を甘噛みして強制終了。
私の舐めたクリームが鍵山さんの唇に付いている。
そっと指で拭いて目の前で口に入れた。
こういう事するの、鍵山さん好きそうだから。
結局、その日は延々と打ち合わせが入り頭痛のオンパレードだった。
先に蓮くんが薬と生姜湯を置いて帰っていく。
残った鍵山さんも無理やり帰した。
一緒に帰すのもどうかなと思ったけど打ち合わせも終わったし居る意味ないよね?って事で。