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ナカまで愛でてトロトロに溶かして
第1章 【私、TL漫画家です】
章介の開けた引き出し一面に転がる無数のアダルト玩具。
ローターやバイブ、ディルド、アナル拡張器などその他諸々。
「えぇ、そうですよ、夜な夜なポチッとして買うの、勿論作品の為にね」
使い方わかんなかったら描けないし、今描いてる主人公はアブノーマルなセックスでしかイケない身体だから特にアナル関連は勉強中。
「誰かと使った?」
「使わないよ」
「じゃ、俺としてみる?」
「気が向いたらね、今は向かない」
「残念」
「わかったなら早く帰って?」
「俺と以外試したらダメだよ?約束出来る?約束してくらたら素直に帰るよ」
「あのさ、そういう束縛みたいなのやめてくれない?離婚したからもう赤の他人なんだよ?エッチしたからって元通りになんないから、私が誰とどんなエッチしようが章介には関係ない事、勿論私も章介の今後の相手が誰であろうがどうでもいいから」
そこんとこの線引きは明確にするべきだと思った。
なぁなぁの関係になっては別れた意味がないから。
エッチしたのは最大の誤算だったけど。
「わかった、でも悠がムラムラした時はなるべく俺を呼んで?言い付け通りすぐ駆け付けるから」
勝手にそう言って勝手に唇押し付けて帰っていった。
友達以上恋人未満……だけど身体の関係はある。
いわゆるセフレだ。
その相手が元夫なんてウケる。
でもムラムラしたら欲しいと真っ先に思い浮かぶのは章介で。
そんな自分に嫌気が差すけど、ちゃんと駆け付けてくれた章介の顔を見た瞬間、自分でも抑えきれないほど理性が飛ぶ。
それは俺も同じだって言われた。
また好きなワイン持ってきてくれて。
貪り合ったら飲もうねって。
先にベットで重なった。
いつもの流れだった。
「今日で終わったんだろ?漫画……また読ませてね?」
「ん……まだOK貰えてないけどね」
互いに服を脱がせて裸で触れ合う……つもりだった。
突然鳴り響いたインターホンに2人はフリーズする。
え?こんな時間に誰っ!?
「無視しようぜ」とキスが降ってくる。
2回鳴らした後に携帯まで鳴った。
慌てて見るとそれは担当者だった。
「えっ!?鍵山さん!?」
「誰?」