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僕の叔母さんは美熟女~教えてあげるね~
第1章 下宿
1346…
1346…
僕は受験票を片手に
合格発表が張り出されたパネルを見ながら
必死に自分の受験番号を探した。
『1346』あった!!
僕の受験番号だ!
間違いがないか
受験票の番号とパネルに書き出された番号を
何度も、何度も見直した。
間違いない!
確かに僕は合格したんだ!!
僕はポケットからスマホを取り出すと
母に合格したことを告げた。
『本当に合格しちゃったの?』
母の第一声は落胆の気持ちが伝わってきた。
合格したのだから
もっと声を弾ませてくれればいいのにさ。
僕は事務所で入学手続きの書類を受け取ると
ルンルン気分で電車を乗り継いで
自宅に戻った。
「ほんとにこの学校でいいの?」
母は入学案内のパンフレットを見ながら
何度も僕に問いかけた。
「サインをして提出すれば
後戻りは出来ないぞ」
父もボールペンを片手に
入学承諾書にサインするのを躊躇っていた。
なんだよ!
一人息子が念願の志望校に合格したと言うのに
このお通夜のような暗い雰囲気は!
「お前、ここから通学するつもりなのか?」
父の一言で僕は返す言葉に詰まった。
電車を乗り継いで2時間半…
1日24時間のうち、
往復5時間も通学に費やさなければいけない。
僕は浮かれた気分から現実に引き戻された。