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僕の叔母さんは美熟女~教えてあげるね~
第1章 下宿
「出来れば学校の近くに下宿したいんだけど」
そのようにお願いすると父と母は顔を見合わせて
ますます暗い顔になった。
「中学校の三者面談で志望校を提出するときは
お前を応援していたさ。
遠距離だけど下宿させてあげようと考えていた。
だけど、昨日…
お父さんは会社をリストラされちゃってね…」
父が顔を伏せながらそう言った。
父の言葉に次いで母も
「この家のローンも残っているし
家計が火の車なのよ」
これはまさに
憧れの高校に入学するのを
諦めなさいと言っているのか?
「そんなの嫌だよ!
憧れのT大付属高校に入学するために
僕が頑張ってきたのを知ってるだろ?」
華やかなお祝いムードのはずが
親子喧嘩になってしまうとは夢にも思わなかった。
そんなムードの悪い中、
母のスマホに着信があった。
「あら、文恵からだわ」
文恵というのは母の妹で
僕にとっては叔母さんにあたる女性だ。
「ええ、そうなのよ、
この子ったら合格しちゃってさ~」
まるで合格したのが災いのような口調で
母は叔母さんに報告した。
「ええ…
まあ、おめでたいと言えば
おめでたいんだけどねえ」
叔母さんは大層喜んでくれて
明日にでもお祝いを持って我が家に来てくれると
言ってくれた。