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僕の叔母さんは美熟女~教えてあげるね~
第7章 別れた夫
土曜日の朝、文恵は健一をデートに誘ってみた。
「健ちゃん、気晴らしに叔母さんとランチに行かない?」
「あ、ごめん…
僕、友達と図書館で試験勉強を一緒にやろうと約束しちゃったんだ」
「ええ?そうなの?
それはショックだわ~…
でも、学生は勉強が第一ですものね
あまり頑張りすぎないようにしてね
体を壊すと元もこうもないから」
「うん。大丈夫。
ちゃんと体調を考えてやるから」
じゃあ、行ってきます。
今はよほど勉強が楽しいのか
鼻歌まじりで健一は意気揚々と出掛けていった。
一人取り残された私は時間をもて余してしまう。
ふと気づけば洗濯物が溜まっていた。
『そうか…あの子、試験勉強してるから
洗濯の応援をしてもらえないのね』
じゃあ、今日は洗濯をまとめてやってしまおう
そう思って洗濯機に汚れ物を放り込んでいると
ドアのチャイムが鳴った。
『誰かしら?
宅配便でも届いたのかしら?』
ドアホンの応対ボタンを押して「はい、どちら様でしょうか?」と応対した。
『俺だよ…久しぶりだな』
モニター画面に映る顔…
スピーカーから流れる声…
忘れたくても記憶の片隅から消すことの出来ない男…
そう、それは別れた夫だった。