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凌辱のストーリー~雌犬に堕ちていく「涼子様」
第16章 映し出された実像
「おほー・・・恐い顔だぁ。そそるねぇ・・・。」

男は余裕の表情で楽しんでいる。

捕まえた獲物の料理をどうしようか考えながら、舌なめずりをしていた。

「いくらなのっ・・・?」

涼子は今考えられる最善で最強の手段で、対抗しようとしていた。

痺れる頭を何度も振りながら、必死の形相で男に立ち向かっていた。

「卑怯者っ・・・。」

形の良い眉毛が逆ハの字に吊り上り、大きな瞳は怒りの炎を宿していた。

「どうせ・・・どうせ、貴方が全部企んでやった事ですものっ。ある程度、覚悟はしていたわ・・・・。」

涼子はたたみ込むように続けていく。

「でも私に脅しはきかないわ・・・。ビデオを公表すれば、今度こそ容赦しない・・・。あ、貴方の政治生命も、全て絶ってやるっ・・・・。」

涙を目にためながら、必死の形相だった。

「おほー・・・恐ぇ、恐え。そそるねぇ・・・・。」

男は又も、同じ言葉を繰り返して笑っている。

「誤魔化さないでよっ。私は本気よっ。おじい様に言って、今度こそは・・・。」

涼子の激しい剣幕の言葉を大きな手で遮ると、男はにじり寄りながら優しく言った。

「まぁ、まぁ・・・。何をそんなに怒ってるんですか、涼子様はよぅ・・・。」

そして理恵の細い手を強引に引き寄せると、馴れ馴れしい仕草でその肩を抱いた。

男の凄い力に理恵を取られた涼子は、尚も叫ぼうとして口を開けたが目の前の光景に再び凍り付いてしまうのだった。
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