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凌辱のストーリー~雌犬に堕ちていく「涼子様」
第33章 竣工パーティー
涼子が壇上に姿をあらわすと、会場にいる人々の表情が一斉に変わるのが分かった。

ある者は息を呑み、ある者は口をポカンと開けたまま涼子の姿を追うのであった。

淡いグリーンの地に薄紅色をした花模様の和服に身を包んだ涼子が微笑みを浮かべて立っていた。

束ねられた髪が壇上に降り注ぐライトの光を反射させてその艶やかさを演出している。

白い首筋に絡む襟足が、涼子の魅力を妖しく人々に投げかけるのを理恵は感じていた。

市民プラザの体育館を使って行われている福祉施設の竣工の式典は厳かに進み、来賓による祝辞が順番に述べられていた。

関係者が集う席の後方で理恵はひっそりと愛する涼子の姿を眺めている。

改めて涼子の美しさを目の当たりにして誇らしさが身体の奥から沸き上がる気がした。

(綺麗・・・涼子様・・・。)

勿論、壇上からその姿を見付けた涼子の目には、会場にいるどの女性よりも美しい天使がうつっている。

幼い顔立ちに似合わぬ豊満なプロポーションは和服の下に隠れているがその素晴らしい味わいは誰よりも涼子は知っているのだ。

理恵は涼子にとって愛する天使であった。

そして倒錯の世界での淫乱なセックスパートナーでもあった。

二人は遠くから目を合わせると、妖しい光を瞳に宿し見詰め合っている。

そしてどちらからともなく貴賓席に座る愛おしい「ご主人様」に視線を向けるのだった。

涼子はその切れ長の大きな瞳を山岡に向けたまま、透通る声でマイクに向かって話始めた。
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