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凌辱のストーリー~雌犬に堕ちていく「涼子様」
第33章 竣工パーティー
「今日この建物が無事完成しましたのも、沢山のボランティアの方々と貴賓席にいらっしゃる方々の協力があっての事です。今この場をお借りして、心からお礼を申上げる次第です・・・。」

涼子はその祝辞を熱意に満ちた眼差しで、愛する山岡に送っていた。

涼子を淫乱なマゾとして鮮やかに調教してくれた「ご主人様」に。

自分の人格の奥底に潜む獣の血を暴いてくれた男に、心から感謝するのであった。

今、人生の充実を感じるのだ。

影があって初めて美しい光が生まれる。

気品に満ち誰からも愛される「涼子様」を演じる涼子は、人生に疲れていた時があった。

始終緊張を強いられる人生は、ともすれば全てを投げ出したい衝動に何時も駆られていた。

100%正義を貫く人生感は、「市民の会」等の活動を通じてある種の矛盾を感じていたのだ。果たしてそれだけが本当に正義なのだろうか。

それは一方からだけの理論ではないかと、思うようになっていた。

山岡の罠に落ち、屈辱的な調教で自分の影の欲望を暴かれた時は強い衝撃を受けたが、一旦それを認めた後は心が軽くなるのだった。

所詮、誰しも獣の本能はもっている。

どんなに取り繕うとも、欲望の火がついた時に人は変わってしまうのだ。

巧妙な罠とはいえ、涼子は自分から求めていったのだ。

男の熱いコックを握りしめ、腰を振ってオネダリしたのだ。
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