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凌辱のストーリー~雌犬に堕ちていく「涼子様」
第8章 恐喝
「今のでハッキリしました。あの下品なメールも、全て貴方の仕業なのねっ。」

凄い形相である。

正に殺人も辞さないという気迫だった。

しかし、男は平然と答えるのだった。

「そうですよ、全部、私が送らせたんですよ。この田代にね・・・。」

「やっぱり・・・警察に訴えます。」

涼子は切り札を出した。

普通の女性ならビビッテしまうが、自分は違うと自信があった。

自分も弁護士の資格をもっているし、確実に起訴出来る筈である。

しかし山岡の余裕たっぷりの態度に、何か言い知れぬ不安を覚えるのであった。

「いいですよぉ、そのかわり理恵さんの写真もバラまかせて頂きますよ。今は便利な時代だぁ・・・。理恵さんの大学や市民の会の皆さんにメールを送れば、アッという間に広がりますよぉ。」

「そんなっ・・・。だって、あんなの嘘の写真じゃないっ。」

理恵が堪らずに叫んだ。

「嘘かどうかは他の人が判断するんだよ。なあ、お嬢ちゃん・・・。」

山岡の不気味なドスの利いた声は、二人を黙らせるには十分であった。

そうなのだ。

いくら合成写真だと言っても一旦、人の噂にたってしまえば、理恵の将来は絶望である。

たとえ山岡の起訴が確定しても、その頃には理恵は大学には通えない程のスキャンダルに巻き込まれているのだ。

「卑怯・・者・・・。」

涼子は、再び同じ言葉を絞り出した。

「勘違いされては困りますなぁ・・・。」

極悪人のセリフが滑らかに流れていく。

「私は理恵さんや貴方と仲良くしたいんですよ、涼子様とは特にね・・・。貴方の本能の奥底に潜む欲望を目覚めさせたいんですよ。いわば、メル友というやつですな・・・。」

涼子の身体に悪寒が走る。

「本能を目覚めさせる」とうフレーズが、重く涼子の心にのしかかる。

とてつもない罠が、用意されているだろうか。

「まあ、見て下さい。今度の作品は自信があるんですよぉ・・・。」

横から田代が素早く渡した封筒から写真を取り出すと、今度はテーブルに並べた。
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