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VRの罠(汚された愛と勇気の戦士達)
第20章 妖しい光
「何の車だろう?宣伝かなぁ・・・・知ってた、愛ちゃん?」
徹の言葉に、愛は考え込む表情で車を目で追っていた。
何か重大な事を忘れているような気がする。
何か大切なものをなくしたような。
淡い切なさがこみ上げてくる。
だが、目の前にいる徹の眼差しに気づくと白い歯を零して言った。
「ううん・・・・知らない・・・。」
そして、嬉しそうに男の胸に頬を寄せるのだった。
ずっと好きだった徹の腕に今、抱かれている。
(愛の・・・・愛の憧れの・・・救世主アポロン様・・・・。)
愛は熱い吐息で囁いた。
「好き・・・・大好き・・徹君・・・・。」
恋人の言葉に、徹も甘い声を返した。
「僕もだよ・・・愛ちゃん・・・大好きだ・・・・。」
二人は互いの温もりを確かめ合うように、いつまでも抱き合うのだった。
しかし徹の胸の中で、少女の瞳が妖しい光を宿している事に気づいてはいなかった。
VRの罠~愛と勇気の戦士 ビューティー・エンジェル(完)
徹の言葉に、愛は考え込む表情で車を目で追っていた。
何か重大な事を忘れているような気がする。
何か大切なものをなくしたような。
淡い切なさがこみ上げてくる。
だが、目の前にいる徹の眼差しに気づくと白い歯を零して言った。
「ううん・・・・知らない・・・。」
そして、嬉しそうに男の胸に頬を寄せるのだった。
ずっと好きだった徹の腕に今、抱かれている。
(愛の・・・・愛の憧れの・・・救世主アポロン様・・・・。)
愛は熱い吐息で囁いた。
「好き・・・・大好き・・徹君・・・・。」
恋人の言葉に、徹も甘い声を返した。
「僕もだよ・・・愛ちゃん・・・大好きだ・・・・。」
二人は互いの温もりを確かめ合うように、いつまでも抱き合うのだった。
しかし徹の胸の中で、少女の瞳が妖しい光を宿している事に気づいてはいなかった。
VRの罠~愛と勇気の戦士 ビューティー・エンジェル(完)