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第21章 愛人

ねぇ、翔。

この世にまた生まれて、同じ時代を生きて、再び巡り逢う時には、どうか遅すぎた出逢いではなくて。

あなた独り。

私独りで、ありますように。

私を選んでくれますように。

背負うものもなく、毎日毎時間を、愛するあなたと共に送れますように。

「翔…」

「どうしたの、翼…」

私の本当の願いはね、

アナタノ、オクサンニ、ナリタイ。

素肌で抱かれながら、翔の瞳に訴えた。

「翼…可愛い…もっと束縛したい…」

翔はまた、私に重なり、キスを落としていく。

「あん…いきなり…そこは…」

「なんで…」

私の手をどけて、布団の中に翔はもぐって、私の濡れたアソコをなめ回した。

「あぁ…あぁん…」

奥さんには、なれないけど。

私の愛する人は永津 翔。

あなたの愛する人は遠山 翼。

どうかいつまでも、あなたと私は永遠で終わらない、消えない関係が、続いていきますように。